よく見るNSR80のボアアップキットのヘッドですわ( ̄^ ̄)
このヘッドはドーム型と言ってノーマル80と同じ形状ですね(`・ω・´)
まあショップ名は良く耳にするショップなんですが、このヘッドダメですよ(-。-)y-~

もう何個手直ししたかわからんぐらいやってますねん。

シリンダーとヘッド、ピストンを新品で預かったんですが、ポート加工はお子ちゃま程度の加工で、シリンダーにショップ名が掘られておりました(`・ω・´)

まあそれはいいんです。

ヒデハルでもよくヘッド加工を依頼されますので、その工程をお見せいたします(`・ω・´)

その前に、良くヘッドだけや加工だけをオークションやネットで見ますよね?

加工したヘッドだけ販売してますが、その時点でアウトですわ。

何でって?(`・ω・´)

買ったお客さんのエンジンの圧縮わからんやろ?

例えば今回のNSR用にしても、排気ポートの高さってシリンダーの個体差があるんですが、高さが0.5㎜違うと圧縮が1㎏/c㎡近く変わるんですよ。

皆さん知らんでしょ?

おまけにNSR50、NS50、CRM50と50も3機種それぞれポートの高さが違いますし80に関しても
NSR80とCRM80はポートの高さが違います。


販売してる野郎は自分のNSRで製作してるでしょ?

購入されるお客さんのシリンダーのポートの高さはわからんやろ?

あかんやろ( ̄^ ̄)

ヒデハルでヘッド加工するときはお客さんからヘッド、ピストン、シリンダーとすべてをお預かりしてこちらのモックエンジンに実際に取り付けて製作していくんです。

こんなん当たり前ですわ(-。-)y-~

まあ話を戻して、まずこのまま組み込んで圧縮を計測します(`・ω・´)

うちでは当然ショップですからバチもんではなく一流のコンプレッションテスターを仕様してますが、お客さんたちに安価なコンプレッションテスターを買って下さいとお願いしてますねん(`・ω・´)
それでエンジンの調子がわかりますからねぇ。
あくまでも計測ではなく目安でね(^-^)

とりあえず………(;`ω´;;;;) 

アウトやろぉ(ll゚д゚ll)

13.5㎏/c㎡て………

4ストちゃうぞ( `Д´メ)

どないなっとんねんここのショップ(-。-)y-~

まあ何台もやってるんで知ってたんですけどね(`・ω・´)

異様な圧縮ですわ。

ここまで高いと間違いなしにこうなりますねん( ̄^ ̄)
ちょうど昨日ボアアップ用のピストン分けてくれとネットのお客さんから連絡があって、近所やからと来られたんです。
そのお客さんも同じショップのキットと聞いたのでシリンダーもヘッドも持ってきていただいたんですが、ピストンがこれですわ(^_^;)

まあアホなショップはおいといて、加工に入ります。
まず、このドーム型、かなり立ち上がりがあるので、面を落とさないとスキッシュエリアが作れませんので、最低限に面を落として行きます(`・ω・´)

旋盤の向こうの切り粉は気にせんといて(-。-)y-~

次にスキッシュ部分をヘッドの角度を参考に作って行きます(`・ω・´)
スキッシュ角は使うピストンによって異なるので(`・ω・´)

このままでは燃焼室がないのでかなり圧縮は高いですよ(`・ω・´)

次に燃焼室を仮に作ります(`・ω・´)

何で仮かと言うと、ここから実際に取り付けて圧縮を計りながら調整していくからですわ(`・ω・´)
既にえげつない数のヘッドを加工しているのである程度はわかってます(^-^)

仮に製作したヘッドを組み付けてコンプレッションテスターで計測( ̄^ ̄)

まあ一撃で合うはずもありませんけどね(^_^;)

でも一発で狙い通り(^-^)

これを繰り返して合わせていきますねん。

だいたい三回ぐらいで合いますねぇ(`・ω・´)

あとはペーパーで燃焼室を整えて………

ピカール使って燃焼室をピカピカに(`・ω・´)

えっ?

俺の頭もピカピカやと?( ̄^ ̄)

これはハゲとんねん(-。-)y-~

出来上がったヘッドをもう一度組み込んで計測します(`・ω・´)

バッチリ10.2㎏/c㎡(^-^)
ヒデハルては圧縮を殆んど上げずにチャンバーで速くしてますので、エンジンが壊れることがないんですわ(-。-)y-~


皆さん、ドーム型のヘッドが悪い訳では無いんですよ。
うちのドームスキッシュ型でもタコショップが作れば壊れます。

圧縮もまともに合わせてないショップや個人販売野郎が多すぎますねん(-。-)y-~

必ず壊れます。

そんな輩は、壊れても責任逃れするでしょ?

だからその辺のちんかすショップには任さないことです(-。-)y-~

0.1millimeter accuracy
ヒデハルエンジニアリング