27日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前週末の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、東京市場でも買いが優勢となりそうだ。米中対立の懸念後退や高市早苗首相の政策に期待した「高市トレード」の継続も意識されやすい。日経平均は24日終値(4万9299円)に比べて500円ほど高い4万9800円程度が上値のメドになりそうだ。

 前週末24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比472ドル(1.01%)高の4万7207ドルと3日ぶりに最高値を更新した。同日朝発表の9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くとの見方から買いが入った。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も最高値を更新した。

 前週末の米株高の流れを受け、東京市場でも先物主導の急伸が見込まれる。半導体を含むAI(人工知能)に物色が向かい、日経平均は一段高となる公算が大きい。日本時間25日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月物は上昇し、前日の清算値と比べ240円高い4万9560円で終えた。