1日の東京株式市場で日経平均株価は一進一退の展開か。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れが日本株に追い風となりそうだ。もっとも、10月に入ったことで国内機関投資家による期初に絡んだ持ち高調整の売りが出やすく、上値は限られる公算が大きい。日経平均は前日終値(4万4932円)を挟んだ4万4700円~4万5100円での推移が予想される。

 前日9月30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比81ドル(0.17%)高の4万6397ドルで終え、最高値を更新した。製薬株の上昇が目立ち、指数押し上げにつながった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、0.30%高で終えた。

 前日の米株高の流れは1日の東京市場で運用リスクをとりやすくなった投資家の買いを後押ししそうだ。前日には主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)や米半導体大手のエヌビディアが上昇しており、東京市場でも半導体関連を含むAI(人工知能)関連の物色につながる見通しだ。日経平均が節目の4万5000円割り込んだ水準での個人などによる押し目買い意欲は強いとみられる。