■あらすじ
灼熱の太陽が降り注ぐ現代の中東で、米軍関係者のニックと考古学者のジェニーは謎の地下空洞に隠された巨大な棺を発見。調査のため棺をイギリスに輸送するが、想定外の事態により飛行機はロンドン郊外へ墜落。即死であったはずのニックはなぜか無傷のまま遺体安置所で目を覚まし、脳裏に浮かぶ美しい女性の言葉に導かれるように、棺の行方を捜す。その棺に眠っていたのは、5000年前にファラオから裏切られ、復讐のために邪悪なモンスターと化すが、封印された古代エジプト王女アマネットであった。そして彼女は、ついに永い眠りから目覚めようとしていた―。(公式サイトより)
■ネタバレ
*一夜を共にした考古学者ジェニーから、お宝の在処を示したと思われる手紙を盗んだ米軍関係者ニック。任務のルートからは外れているのに、強引に相棒ヴェイルを連れてその場所へ。怒ったジェニーも駆け付ける中、援護射撃を頼んだ事で偶然太古の遺跡を発見する。
*棺を空輸する途中、遺跡で蜘蛛に噛まれたヴェイルが暴走し死亡。更に飛行機が墜落。ニックは1つしかないパラシュートをジェニーに渡して彼女を助ける。自分は即死の筈が、何故か無傷で生還。棺を発見した際に目覚めた古代エジプト王女アマネットの不思議な力に守られたのだ。アマネットはニックをセテパイ(選ばれし者)と呼び、我が物にしようとする。ヴェイルも彼女が操っており、死者となった後もニックの前に現れる。
*アマネットは初の女性ファラオとなりエジプトを治める筈だったが、父王に息子が生まれた事でその立場を奪われた。恨みを抱いた彼女は死の神セトと契約し、父や弟を殺害。結果捕らえられ、生きたままミイラにされた。
*力の宿る宝石が埋め込まれた短刀でセテパイを貫けば、セトがその肉体を得る事が出来る。アマネットは生者の精気を吸い取りミイラから元の肉体に近付き、短刀が隠されている修道院へと到達する。
*ニックもアマネットに導かれてジェニーと共に修道院へ。短刀で貫かれそうになるが、宝石が外されている。難を逃れたニックとジェニーは修道院から逃げ出すが、アマネットは死者を操る事が出来るため、次々と敵が襲い掛かる。
*追い詰められた2人を武装部隊が救い出し、アマネットも捕獲する。彼らはニックが盗んだ手紙の差出人であるヘンリー・ジキル博士が差し向けた部隊だった。ジキル博士は[悪]についての研究機関『プロディジウム』を統括している。ジェニーもメンバーの1人だ。
*囚われの身だったアマネットは、蜘蛛を介してプロディジウムのスタッフを操り拘束を解かせる。短刀を奪い、街を破壊しながら宝石がある十字軍騎士の墓へ。ニックとジェニーも後を追うが、ジェニーはアマネットにより命を落とす。
*短刀と宝石を手に入れたアマネットは、セテパイであるニックを刺そうとする。ニックは短刀を奪い宝石を壊そうとするが、セトの力を手に入れればジェニーを救えるかもしれない。自ら短刀を身体に突き立てると、アマネットの精気を吸い取るニック。宝石は砕け散り、アマネットは再びミイラになり、ジェニーはニックの力で生還する。
*人ならざる者になったニックはジェニーに別れを告げる。ヴェイルを蘇らせると、再び冒険の旅に出るのだった。
■雑感・メモ等
*映画『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』
*劇場にて鑑賞
*1932年の作品『ミイラ再生』を、トム・クルーズ主演でリブート(『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』も同じ作品をリメイクしている)
*『ダーク・ユニバース』の1作目。「往年のモンスター映画を次世代向けにリメイクし『ダーク・ユニバース』としてシリーズ化する、ユニバーサル・ピクチャーズの巨大プロジェクト」(公式サイトより)との事なので、ちょっと懐かしい雰囲気があるのも妥当か。
*しかし、鳴り物入りの大作シリーズ1作目としては物足りない。特に面白味のある場面はなくクライマックスも盛り上がりに欠ける。(敢えてそうしているんだろうけど)随所でニックの駄目さも気に掛かる。
*アマネットの配役は良かった。ヴェイルも良いキャラで復活して嬉しい。
*自分で短刀を使えば、セトを押さえ込んでその力を得る事が出来る…?
*公式サイトにニックの設定が「米軍関係者」て書いてあるんだけど、このふわっとした感じは何だろう。階級等の設定がないのかそもそも傭兵とか?ジェニーが一緒に行動しているのも何故なのか分からないけど、プロディジウムからの要請なのかな。
*可能なら次作以降も観てみようかと思うけど、トム・クルーズがミイラ男だったりジョニー・デップが透明人間だったりするのは、贅沢と言うか勿体ないと言うか。
※その後色々あった模様ですが。