桜の便りが聞かれる季節になりました。
仕事が4月~3月の年度なので、僕の中での一年間と言えば年度末のいまが1年を振り返る感じになります。
今年は、建築以来およそ50年を経過した事務所の耐震補強工事(柱だけ残して壁も床も全部作り変える大規模なもの)がありました。
これを書いている現在もそうですが、約半年間、さまざまな制約がある仮事務所で営業を続けるという、僕の仕事人生の中でも特に印象に残る年になりそうです。
とりわけ大変だったのは、引越しでした。戻りがまだなので、過去形ではなく、「です」というべきかな。
数十年動いたことのない、机や収納家具や大量の資料・100人収容の会議室の椅子や机など、引越し業者から依頼された物品リストを作成するだけでも大変な作業でした。
荷物を出す往路の引越しは9月中旬のまだ暑いさなかで、僕は作業中に2回、意識を失って倒れました。
もちろん人生で初めての経験で、悔しい、皆に迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ちと同時に、年齢による体力の衰えをひしひしと感じました。
今さら当たり前の話ですが、屋外で作業する際は適度な休憩と水分補給が必須です。甘く見ていた自分が恥ずかしい。
さらに、新型コロナの影響も昨年に引き続き大きく受け、地域福祉に関わる事業が大きな柱でもあるので、コロナ禍でもどうやってサービスの質を落とさずに事業を継続できるか、常に頭を悩まされた年でもありました。
その一方で、全力で支援した若者が国家資格をようやく取得できて就職も決まるなど、とても嬉しいこともありました。
先日4月1日付の人事異動の内示もあり、来年度も異動せず残留することがほぼ決まって安心していたところ・・
3月17日(金)に突然ボス(直属の上司の上司)がアポなしで仮営業している事務所に僕を訪ねてきました。
事務室ではなく別室で話すよう促され、いったい何事だろうと思っていると、ボスがおもむろに取り出したのは、僕の今年の人事評価結果でした。
僕(心の中で)「あれ、評価結果を部下に伝えるのはボスではなく直属の上司のはずなんだけどな・・」
ボスから示された総合評価は5段階評価のうち下から2番目。
来年度の給与にも反映されるマイナス評価です。
自分で言うのもなんですが、かなりショックでした。
ボスは言いにくそうに、「あなたの上司が、全項目オール2を付けてきたんだよ。」
僕「何を根拠にこのような評価になったのか聞きたいです」
「わかった。それは彼に伝えておくから」
ちなみに、今とは違う上司から評価された僕の前年度の評価は上から2番目(給与プラス評価)だったので、1年で2段階下げられたことになります。
思い当たることと言えば・・
ふだん別の事務所に居てめったに来ない今の上司があまりにも仕事に必要な情報を提供してくれないので、「もう少しこまめに情報をください」と言ったことはあります。
けれどそれは仕事をスムーズに進めるために必要だから言ったことで、上司を批判したとか文句を言ったとかそんなレベルではありません。
少なくとも、プラス評価を受けた前年度と変わらない仕事はしたという自負はあるのになぜこの低評価?
・・という思いはあります。
言葉で表せば、「やってられるかよ!」
30年以上今の会社で働いていますが、初めて転職という言葉が頭をよぎりました。
少なくとも、来年度もがんばろうという気持ちには正直言ってなれません。引越し(戻し)の日にちは容赦なく迫ってくるけれど。
大好きな海を見に行きたい
【福岡県糸島市芥屋海岸】