苦情対応の難しさ | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

昨年4月から1年間、住んでいるマンションの管理組合の役員(理事長)を務めました。


役員をするのは今回が2回目で、4人ぶん役があるので、だいたい8~10年に1回くらいは回ってくる計算です。


中には何かと理由をつけて役員を回避し続ける人もいるけれど、僕は何か事情があったとしてもそれは皆同じだからと思って、今回も「理事長をお願いします」と言われ、「はい、分かりました」とすぐに引き受けました。


理事長の役目としては、毎月1回の理事会の開催、管理会社の担当者との連絡調整、年2回の敷地内草刈り(ゴミゼロ運動・原則全世帯参加)の準備と実施などです。


もちろん、マンションで設備等に不具合が起きた時や、騒音などの苦情にも管理組合として対応します。




就任早々、住人同士で駐車場を巡るトラブルが発生しました。


僕はこれまでも仕事上さまざまなトラブルや苦情にも対応してきたので、発生当初は「厄介なことになったな」とは思ったけれど、今、このことをブログに書くくらいこじれてしまうとは想像できませんでした。


詳しくは書けませんが、駐車場を巡って双方が権利を主張し、管理会社や理事会が間に入ってあらゆる解決策を模索しましたが折り合いがつかず、一方のかた(Aさん)は「訴訟も辞さない」とまで態度を硬化させてしまったのです。


そしてもう一方のかた(Bさん)は、理事長の僕に何度も電話をかけ、玄関のチャイムを押し、「言い分を聞け」と迫りました。


僕は、最初は話を聞いていましたが、だんだん内容がエスカレートしてきて、常識では考えられないような要求をされるようになってきたので、


「申し訳ありませんが個別にお話をすることは控えさせてください。今後は、定例の理事会に出席して意見を述べていただくか、管理会社を通して話をしてください。」とお伝えしました。


Aさんは、最初から常に管理会社を通じて話をしてきてあって、このまま自分がBさんに個別対応し続けると、公平性を欠くことになるとも感じたからです。


ところがBさんは理事会にも出席されず、「トラブル解決は理事長の責任だ。理事長が対応しないのはけしからん。」とますますエスカレートし、僕の家の集合ポストに要求を書いた手紙を投函されるようになりました。


内容は、駐車場トラブルの一方的な主張とともに、理事長としての自分の対応を非難し、文面からも立腹してあることが伝わってきました。


僕はそれ以来、マンションでBさんと顔を合わせるのが怖くなり、外出も控えるようになりました。




Bさんから3通目の手紙が投函された時、管理会社の担当者に、「一方的に責められて、精神的にも辛いです。生活にも支障が出ています。今後は、手紙を投函されても開封せずに管理会社に転送しますから、その旨をご本人に伝えてください。管理会社で内容を確認して、緊急を要するものがあれば連絡をください。」とお願いしました。


ところが、その後も自宅のポストへの手紙の投函は続き、僕は中身を読まずに管理会社へ転送し続けました。


 


そんなことが続いた3月末の、年1回の定期総会を間近に控えたある日、僕が仕事から帰宅すると、マンションの掲示板に文書が張ってあることに気づきました。


Bさんが、駐車場トラブルを含めマンション内の不満を書き並べ、自分が書いたルールに従わない時は該当者の氏名と号室を掲示板に晒す、このことは理事長の許可も得ている、こうなったのは理事長のせいである、と書き連ねてありました。(文書には僕の個人名掲載)


僕はびっくりして、その場で管理会社の担当者に電話しました。


電話で判明したのは、僕が管理会社に転送し続けていたポスト投函されていた文書を、担当者は全く読んでいなかったことでした。


その場で手紙の内容を確認してもらったところ、確かに、「この要求書に期限(投函の翌日)までに返答がない場合は、自分が主張することをすべて認めるものとみなし、〇月〇日(投函の翌々日)に掲示板に張り出す、理事長の怠慢も公表し非難する。」

と一方的に書かれてあったのです。


転送された手紙を読まずに放置していた担当者に落ち度がありますが、今さらそれを責めても仕方ない。


掲示板の文書は、僕が発見次第剝がしてもはがしても、執拗に何度も、何か所にも張られました。


最初は普通の押しピンで留めてあったのですが、次は事務用のセロテープ、その次は容易に剥がせないよう、幅50mmくらいの強力粘着テープで四辺を囲んで厳重に張ってありました。


それを張っている時のBさんの気持ちを想像すると、僕は胸がドキドキして苦しくなり、息ができなくなりそうでした。




僕は、何か起きた時、できるだけ相手の気持ちになって考えてみるようにしています。


今回の発端となった駐車場トラブルも、その後の数々の主張(夜間の路上駐車・ゴミ出しのルールを守らない人がいる等)も、Bさんが直接的に不利益を被ったり迷惑をかけられたりしているわけではないのに、まるで緊急事態宣言期間中の「自粛警察」のように正義?(Bさんが考える基準)を振りかざして周囲を従わせようとし、守らなかったり、僕のように自分の主張を無視されたと感じたりする人を攻撃しようとしているように思えます。



そうやって、世の中のあら捜しをしてあげつらい、怒りの感情を持ち続ける人生ってどうなんだろう。


その人にとってどうなのか知らないけれど、少なくとも僕は嫌だと思う。



共同住宅だからもちろん苦情やトラブルは皆無ではなく、僕が理事長をしていた期間にも、何度か音に関する苦情はありました。


いずれの苦情も、掲示板に「早朝・深夜は大きな音が漏れないようお互いに気を付けましょう」と張り出したところ収まったり、深夜に改造マフラーの音を響かせてバイクで帰宅する人には、僕が直接二輪車の駐車場に話に行って、「寝ている人も多いのでできるだけ音を抑えてくださいね。」とお願いしてその後エンジン音はすごく小さくなったりました(マンションに近づくとクラッチを切ってくれるようになった)。




年度が替わって、マンションの役員も交代することになりましたが、僕は例の駐車場トラブルがまだ解決していないので、今年度も引き続き役員に残ることにしました。


またBさんに何か言われるのも怖いけれど、それ以上に、新たに役員になる人に重大な未解決案件を無責任に引き継ぐわけにはいかないと思ったからです。


今でもどう考えても、当事者双方が納得するような解決策が出てくるとは思えないけれど、僕を含め関係者全員で知恵を絞って、どうにか着地点を見出していきたい。もちろん、管理会社が契約している顧問弁護士にも相談しています。




昨日、睡眠の薬をもらっている病院を受診すると、お医者さんから、「あなたは相手をよく観察しようと努力されていることがわかります。」と言われ、少し気持ちが楽になりました。



今回のことで感じたのは、誠意を尽くして真摯に対応しようとしても、それが全く通じない人もいる、ということです。


マンションという同じ建物で他人同士が生活する以上、お互いさま、という気持ちが持てるかどうかもとても大切だと思いました。


エレベーターでBさんと鉢合わせするのは今でも怖いけれど、いつかお互いに笑顔で会話できるようになるといいなと思います。




いつも以上に取り留めのない文章ですみませんでした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。



今日の一枚(写真と本文は関係ありません)



 まもなく(2022.4.25)開業の、ららぽーと福岡(福岡市博多区)のそばを通ったので、遠くからですがスマホで撮りました。


人の多さが一段落したら、近くまで行ってその大きさを体感してみたい。