最初の頃は、そのことが全く頭にない状態でレジに並んでしまい、「レジ袋はどうされますか?」と聞かれてあたふたした時期もあったけど、ようやく慣れてきました。
定期受診している病院の薬局でも同じように聞かれるけど、「(薬を種類ごとに小分けしてくれる)紙袋は無料なのにな」とあまのじゃく的に思ったり。
買い物に出た時、どうすれば困らないかというのも解ってきました。最初の頃は、軽くて折り畳めるエコバッグをひとつ、ウエストポーチに入れていたけど、それだけでは十分ではないことを程なく学習しました。
コロナの影響もあり、食料品や日用品の買い物はなるべく週末にまとめて行くことが多いのですが、買いたい物が1軒のスーパーで全部揃うことはむしろ少なく、数軒回らないといけない事もしばしば。
なので、エコバッグも複数用意していないと、当然困ることになるわけで。
現在最も重宝しているのが、使用後両端を左右に引っ張るとシュパッとあっという間に折り畳めるやつ。
有料レジ袋に換算すると、500枚分以上する結構なお値段でしたが、毎回エコバッグを畳む手間とその時間損失を思えば、元は取れると思います。
あと、肉や魚、野菜などを買った後は、結構な確率でエコバッグの内側が濡れたり汚れたりするので気になります。これらの手間も環境問題に少しでも取り組むと思って臨まないといけないのかな。
時間損失といえば・・
レジ袋有料化を国が拙速に決めたのは、今年開催されるはずだった東京オリンピックを睨んで、諸外国に対して『日本もちゃんと環境問題に取り組んでますよ』という姿勢をアピールするためだったと記憶しています。
建前として良く持ち出される、海洋プラスチックゴミによる環境汚染に関しては、レジ袋類は海洋プラゴミ全体の0.3%程度に過ぎないとも言われています。
もちろん、割合が多い少ないの問題ではなく、取り組むことは大事。
僕が気になるのは、有料化したことで必然的に増える、店員さんと客とのやり取りに要する時間の、いわゆる「労働損失」。
うちの家族はそこそこの規模の小売店で働いていますが、最近は、レジ袋を巡るお客さんとのやり取りに関する愚痴がめっちゃ増えました。例えば、
店「レジ袋はどうされますか?」
客「つけて」
「(サンプルを示しながら)大きさはどれになさいますか?」
「はぁ?そんなもん、そっちで決めろや!俺がわかるわけなかろうもん!」
「すみません、袋の大きさによって値段が違いますので、お客様の方でお選びいただきたいんですが。」
「もういいめんどくさい。一番大きいやつでいい!」
というような不毛なやり取りを、毎日何十回も繰り返しているそうです。
「レジ袋はどうされますか?」のやり取りに要する時間は、お互い慣れればなくなるものではなく、今後も永遠に続くことになる。
日本全国で毎日何千万回と繰り返されるこのやり取りの労働損失って、結構馬鹿にできないと思うんだけどな。
と、日本経済の心配をしている段じゃなかった。
我が家では今、深刻な再利用レジ袋不足に陥っています。
今までは、買い物後のレジ袋は大中小問わず折りたたんでストックしていて、毎日のゴミ出しとか、ちょっとした物を入れて運ぶのに大活躍していました。
有料化2ヶ月経過を目前に、収納場所に困るくらいたくさんあったそのストックもとうとう底をついてしまいました。
もちろん、買い物した時に「レジ袋お願いします」とひとこと言えばいいだけの話ではあるけれど。
でも、「(レジ袋)大丈夫です」と答えると、だいたい「ありがとうございます」と言われるので、レジ袋を買うのはちょっとだけ後ろめたい。
家族によれば、100枚いくらとかでお店で普通に売られているレジ袋を買うより、レジで1枚3円とかで買ったほうが安いそうです。
今日のゴミ出し、どうしよう。
