俺も歳をとったなぁと思うこと(クルマ編) | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

人生も折り返しを過ぎ、さまざまな場面で「自分も歳をとったなー」と感じることが増えてきました。

 
人(特に芸能人)の名前がすぐに出てこないとか、鍵をちゃんと掛けたかどうか自信がなくて戻って確認してしまうとか。
 
さまざまなモノに対する好みの変化もその一つ。今日は、クルマのあるパーツについての僕の気持ちの変化を書いてみたいと思います。
 
 
現在、車の照明に関しては内外装問わずLEDが大流行。
 
従来の電球と比べると、
・省電力
・熱を持ちにくい
・長寿命
・見映えがいい
など数多くのメリットがあります。
 
その一方で、
・高コスト
・光量が足りない
など、デメリットもまだまだ。
 
しかし、普及が進むことで必然的にコストは下がり、光量不足についても、改良が進み解消されつつある。
 
僕のM4も、標準でアダプティブLEDヘッドライトが搭載されていて、見た目はとてもカッコいい。
 
他メーカーの、パチンコ屋のネオンか子どもの玩具みたいなゴチャゴチャした意匠よりはまだ抑制が効いていると思います。
 
 
 
思えば、ヘッドライトといえば電球一択しかなかった頃、アレをいかに蛍光灯のように白く光らせるかということに血道を上げていた時期がありました。
 
カー用品店のバルブコーナーには、ボタンを押すとサンプルが光って色を確認できる仕組みがあって、「純白光8000K(ケルビン)」とか「蒼白の8800K!」などの宣伝文句が並んでいました。
 
奮発(色温度が高いほど高額)してそれを買って、自分であーでもないこーでもないと苦労してバルブ交換して、いざ夜になって照射してみると、「あれ?思ったほど白くないじゃん⤵」
 
外側のガラスを青くしたバルブもあったけど、今考えるとガラスを青くしても中が黄色だからどう考えても白にはならんよな。

 

 
しばらくするとHID(プロジェクター)が登場して白さをさらに競うようになりましたが、電球と比べると値段がケタ違い。
 
電球は高くても左右2個セットで4,000〜8,000円くらいでしたが、HIDは一本(片側)だけで30,000円とか。
 
貧乏学生でお金がなかったあの頃、より白い光を照射できるHIDは垂涎の的だったのです。
 
 
 
あれから数十年・・
 
僕がBMWに初めて乗ったのは2010年ですが、320i(E90)にはBMWおなじみの通称イカリング(形状が冷凍イカフライそっくりだから)が実装されていましたがその光源は電球でした。
 
僕は、当時まだ高額だった白色LEDに交換し、後ろのナンバープレート照明も、内装のルームランプも全部同じように真っ白なLEDに変えました。
 
以来、クルマが変わる度に同じ作業を繰り返し、E46_M3の時は、そもそも「イカリング」が付いていなかった車種なので、雑誌やネットで探した後付けキットを取り寄せ、総計10万円ほどかけて似非イカリングで自己満足していました。
 
 12万kmまでお世話になったE46_M3
 
ところが最近、その真っ白なLEDをあまり好きじゃないと感じている自分に気づいたのです。
 
ヘッドライトに関して言えば、M4のLEDヘッドライトは見栄えはいいのですが雨が降るととても見づらい。
 
昔流行ったフォグランプに黄色が多かったように、雨や霧の時は黄色系の光のほうが圧倒的に良く見えます。
 
雨の夜間走行時の視認性は、事故防止や安全性に直結するので、できれば黄色いフォグランプも補助として使いたい。
 
でも、BMWは基準車にはフォグが標準装備なのに、なぜかMモデルにはフロントフェンダーにそれを付ける場所すら用意されていない。
 
その理由は知る由もありませんが、高速走行時の空力(リフト防止)や吸気効率、重量増加抑制などの理由なのかもしれないと勝手に想像しています。
 
また、内装に関しては、2017年にF82_M4(2014年式)に乗り換えた時、室内照明はすべて標準でLEDだったのですが、純白ではなく、わずかに黄色が混じったクリーム色のような色合いでした。
 
ドアを開けて乗り込んだ時、無機質で冷たい蒼白の室内よりも、ほのかに温かみを感じます。

 


もちろん今乗っている後期型のM4にも継承されていて、僕はとても気に入っています。できるならこの絶妙な色合いを、ナンバープレートの照明やヘッドライトにも採用してほしいと思うほど。
 
しかし、最近の新型車はBMWに限らず輸入車も国産車も内装の意匠がどんどんエスカレートして、ドアトリムとかセンターパネルなど至る所に実用性のないヒカリモノが張り付けられていて、全く品性が感じられずまるで下町のゲーセンみたいだと思う。
 
世界的にクルマの需要が中国をはじめとする新興市場に集中していて、それらの市場での売れ筋(同じ値段ならより大きくて派手なものを好む人たち)におもねったデザインを安易に採用しているからだと思いますが、以前からのユーザーにとっては必ずしも歓迎されてはいないと思います。
 
新興国での需要や流行が一段落すれば、この年中クリスマスみたいな騒がしい加飾も少し落ち着くのかもしれませんが、内装の色は選べても照明(加飾)の有無だけは選択のしようがないだけに、メーカーももう少しちゃんと考えて作ってもらいたい、と僕は小さく呟いてみる。
 
もし僕と同じように感じる人がいたら、その思いを共有してみたいと感じる独りぼっちの週末です。
 
今日は夜から雨の予報なので、今から洗車に行こうと思います。雨が降り出す前に帰れるよう、がんばります。