今回の改正のトピックは、福岡市内に特急停車駅がひとつ増えたこと。その分所要時間も延びるわけで、果たして「特急(Limited Express)」の意味があるのかという議論はさておき、乗換が便利になることは単純にありがたい。
ダイヤ改正があると、必ず駅の事務室に行って貰うものがあります。
それは『ダイヤグラム』↓↓
要は時刻表なんですが、スリムな手帳ほどの大きさで横長の紙が蛇腹に折り畳まれているだけの薄くシンプルなもの。
しかし、このダイヤグラム、侮ってはいけない。ざっと思いつくだけでも、紙一枚で下記の情報がひと目でわかるようになっています。
※太宰府線を含む全駅・全列車の時刻表(平日・休日)
※各列車の始発・終着駅
※追越しがかかる駅
※上りと下りの列車がすれ違う時刻とおよその地点
※列車番号
※駅間距離(0.1km単位)
※列車の連結・解放の情報
駅の時刻表を見ても、到着時刻や追越しの情報は全くわからないけれど、ダイヤグラムがあれば一目瞭然。
このダイヤグラム、もともとは鉄道会社がダイヤを組む時に引いている業務用のものを、縮小してお客さん用に配布してくれている。
駅員さんが業務で使っているものはもう少し大きくて、ホームで広げながらお客さんの質問に答えているのを眺めて「あれ、欲しい」と思ったり(鉄ちゃんか!)
学生の頃は、いつもカバンに入れて、ボロボロになるまで使い込んでいました。
以前テレビ番組で、鉄道事故が起きてダイヤが乱れた時、指令室にいたベテランの社員さんが、机に広げたシートに慣れた手つきで列車のラインを次々と引いてゆき、まるで手品師のようにあっという間に臨時ダイヤを組み上げるのを観たことがあります。この仕組みを考えた人は天才だなって、その時思いました。
とは言うものの、実際今の僕が電車に乗る時に使っているのはスマホの乗換アプリ。列車の遅延情報までリアルタイムで教えてくれるのはありがたい。
でも、列車のすれ違いの情報までは乗換アプリではわからない。
いったいそんな情報が何の役に?と思われるでしょうが、撮り鉄(鉄道写真撮影)には大助かりなんです。
線路がカーブしている場所や、駅近くの分岐点などは絶好の撮影ポイント。
僕の家の近くには、6両編成の列車が最後尾まできちんと収まって、しかも列車の正面と左右両側面が同時に写るというマニアックな撮影ポイントがあります。
そんな時、上りと下りの列車の通過時刻が予め分かるのはとても便利。例えば、夕景をバックに新旧の列車の競演とか。
9月に入り、朝夕はめっきり涼しくなりました。隠れ撮り鉄の血が微妙に騒ぎます。
新型車両も導入されたことだし、久しぶりにカメラを手に出かけてみようかな。