とても偉い人たち相手の、緊張するプレゼンが終わりました。
良いプレゼンの極意は、下記のとおりだそうです。そして、終わってみてA・B・Cの3段階で自己評価してみました。
1 聴き手は誰か、目的は何かを深く考える ⇒B
2 自分が話したいことではなく、聴き手が聴きたいことを話す ⇒B
3 言い訳や前置きをしない ⇒B
4 声のトーンや間の取り方にメリハリをつける ⇒B
5 言葉ではなく目で語る ⇒C
6 原稿を読んではいけない ⇒B
7 話しながら聴き手の表情を観察して対応する ⇒C
8 1枚のスライドに情報を詰め込みすぎない ⇒B
9 アニメーションを濫用しない ⇒A
10 全体にストーリー性を持たせる ⇒C
Aを1点、Bを0.5点、Cを0点として集計した結果、今回の僕のプレゼンの出来は10点満点中、わずか4点という厳しい結果になりました。
特に、自分で全くダメだったなと思う3項目について振り返ってみると、
5 言葉ではなく目で語る
7 話しながら聴き手の表情を観察して対応する
目で語るということは、少なくとも聴き手を見ながら話さなければ不可能。僕は、話を進めることにいっぱいいっぱいで、聴き手の皆さんを見ながら話すことがほとんどできませんでした。
かろうじてやれたのは、「皆さんは、なぜだかお分かりですか?」と聴き手に問いかけた場面で、少し間を取って全体を見渡した程度。
10 全体にストーリー性を持たせる
今回のプレゼンは、説明することに終始して、ストーリー性を持たせることは一切できませんでした。
テレビドラマなどでたまに見る、「社運をかけた運命のプレゼン」みたいなやつは、ドラマの演出もあるとは思うけど、とても感情がこもっていて、聴き手の感性に訴えるものを強く感じます。
そこまではいかなくても、せめて居眠りしないで聞いてもらえるものにしなくては。
今回のプレゼンでも、他の発表者の時に眠そうにしている人が幾人も。
僕の順番のときにどうだったのか観察する余裕もなかったけれど、おそらく同じだっただろう。
職場の先輩で、プレゼンがとてもうまい人がいます。あちこちからいつも引っ張りだこ。
彼のプレゼンは上記の10項目をすべて満たしていると言っていい。
僕は、
「年間に何十回もやってるんだからうまいのは当然だよな」
「僕はキャラクターが違うからあの人のようには絶対にできない」
と、ずっと思っていました。
ところが、人事異動で偶然その人と同じ職場になったとき、その考えが全くの思い込みだったことがわかりました。
とにかく、プレゼン前の準備がハンパない。
資料の収集、情報の真偽の確認や裏付け、著作権のチェック、何度も繰り返すリハーサル・・・これらを、毎回丁寧に時間をかけてやっていました。
何より驚いたのは、時には1回当たり150枚にも及ぶスライド1枚1枚に、詳細な読み原稿を用意してあったこと。
だって、その人が実際に本番で喋るとき、原稿を見るのを一度も見たことがないばかりか、手元に原稿すら持たないで、いつも話していたからです。
つまり、数千字にも及ぶ原稿の内容は、すべて頭の中にあるということ。恐れ入りました。
もちろん、人を惹き込む話術やテクニックもあるのでしょうが、素晴らしいプレゼンには、人並み外れた見えない努力に裏打ちされた確かな根拠がありました。
来週にはまた、新たなプレゼンが待っています。
毎回失敗して自己嫌悪に陥るだけでなく、少しずつでも向上していきたい。
なぜならプレゼンは、人に伝えるためにするものだから。伝わらなければ、すぐに忘れられたら、何の意味もないから。
めっちゃプレッシャーかかってますが、がんばります。