『走り屋』の勲章 | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

週末、いつものように朝から洗車をしていて、フロントバンパーに小さな傷が入っているのを発見。

先週末の洗車の時はなかったので、この一週間の間についてしまったのだろう。

傷の状態から見て、飛び石傷に違いない。いうまでもなく、走行中に他の車が跳ね上げた小石などが当たって入ってしまう傷のこと。

僕は、車に付く傷についてはかなり敏感なほうだと自分で思っています。不注意でホイールを縁石に当ててしまって「ガリ傷」をつけてしまうと、例え小さな傷でもすぐにタイヤ屋さんに持ち込んで修理する。

駐車中に他の車のドアなどをぶつけられてできる、「デント」と呼ばれる凹みも、修理は難しいけれど洗車や乗車のたびにボディを斜めから眺めて、凹んだところだけ映り込みの景色が歪んで見えるのを見て毎回自分が凹んでしまったり。

しかし、飛び石傷だけは、それほど気にならない。なぜなら、運転を楽しむためにクルマに乗る以上、飛び石は避けられないものだと思っているから。

知り合いに、僕と同じようにスポーツカーに乗り続けている友人がいます。しかし、乗り方が僕とちょっと違う。

以前ポルシェに乗っていた彼は、高速道路を法定速度以下で走行中にフロントに飛び石傷がついたと主張して保険屋さんと何か月も揉めていた。

その傷を見せてもらったことがあるけれど、見ただけでは傷がついているとはわからず、「ここですよ、触ってみてください」と言われて、表面を指で触ってようやく小さな引っ掛かりがあると気づく程度の極小な傷。

その傷を保険で直すために保険屋さんと交渉する間、何か月も車屋さんにポルシェを預けたまま。長期間乗れなくても特に気にしていない様子(軽をセカンドカーで所有しているから?)は理解に苦しむ。

またあるときは、車を預けているときにボディに傷が入ったとクレームをつけて車屋さんを困らせていた。

彼曰く、「1年のうち、もう半年以上手元にクルマがないんですよね。これじゃ持っている意味がないですよね。」

全くそう思う。何のためにポルシェを所有しているんだろう。彼にとっては、スポーツカーを持つということは、走るためではなく、傷ひとつついていないピカピカのクルマを人に自慢するためなのではないかとさえ思ってしまう。

             早朝の志賀島(福岡市)にて

話がそれました。

雪豹号(1Mクーペ)のフロントについた傷は、運転を楽しんだ時に付く「勲章」のようなものだと思っています。

以前所有していたE46_M3は、購入前すでに、大きく膨らんだフロントフェンダー(ホイールアーチ)やボンネットに無数の飛び石傷が入っていた。その様子はまるで青春の証のニキビいっぱいの顔のよう。

ディーラーさんにその車の入庫履歴を調べてもらったら、「200km/hからのフルブレーキングの際にハンドリングが不安定になる」との理由での入庫記録があったりして思わず笑ってしまいました。

無数の飛び石傷も上記の入庫記録も、M3がドライバーさんに愛されて、ちゃんと踏んでもらっていた証拠です。車にとっては、ポテンシャル(能力)をきちんと引き出した走りをしてもらっているということ。

これからも雪豹号にはたくさんの飛び石傷が付いていくに違いない。もちろん、フロントガラスにヒビが入ったりボディが凹んでしまったら大変だけど、小さな傷はちゃんと踏んで楽しんだことの勲章として大事にしたい。

残念なのは、今回見つけた傷がどこで入ってしまったのか、全く心当たりがないこと。

願わくは、傷が入った瞬間(だいたい、バチっとすごい音がします)に「あっ!」と思って、車を停めて傷を確認して「あーあ」って、凹みながらも笑って雪豹号をヨシヨシしてあげたい。

傷の一つひとつを、「この傷はあの時あそこで付いたんだよな」って覚えていたい。

それにしても、梅雨が早く明けてくれないかなあ。せっかく綺麗になった車が、洗車の帰りににわか雨に遭ってしまって自宅の駐車場でまた洗車することを繰り返しています。