北部九州地方は、台風11号が通過した後もなかなか梅雨明けを迎えきれない。週末の雨模様の合間のわずかな晴れ間を縫って蜜柑号を丁寧に洗車する。
雨の中を走った後は、やはり洗車も丁寧に。雨に遭わなかった一週間と比べると、タオルの汚れも多い。
初夏の太陽に時折灼(や)かれながら、もわっとした熱気の中で洗車を半日近くもやっていると、一種の熱中症のような状態になり、やっと洗車を終えて家に帰るともうフラフラ。
すぐにでもシャワーを浴びて、冷たいもの(ペプシNEXがお気に入り。最近出たストロングZEROは今ひとつピンとこない)でもグーッと飲みたいところだけど、ボーっとした頭とは裏腹に体が無意識に動いてあることをやってしまう。
それは、汚れてしまった洗車用の何枚かのタオルを丁寧に手洗いすること。
ボディの下部には、ピッチやタールなどの油汚れも付いているから、当然タオルも黒く汚れ、ちょっとやそっとじゃ綺麗にはならない。
油汚れ専用のスプレー洗剤や、洗濯洗剤を使って、場合によってはお湯も使いながらブラシで丁寧に汚れを落としていく。
すすぎまで終えてベランダにタオルを干し終わった時には、帰宅してすでに30分が経過。
体のほうは悲鳴を上げているけれど、どうしてもこれをやらないと、なぜか落ち着かず、次の行動に移れないのです。
「何かを(すぐに)しないと、落ち着かない。」
誰にでも、ひとつやふたつはあると思うんだけど。
僕にはもうひとつだけ。
食事が終わった後の、後片付け。ただし、自分ひとりのとき限定で。
自分でがんばって作った食事を食べ終えると、満腹で眠いし、洗い物はできればしたくない。
でも、先延ばししても、結局はやらないといけない。なら、さっさとやってしまおう。時間が経ってからだと、汚れも固まって落ちにくいし、キッチンも不衛生。
なので、自分ひとりの時は食べ終えたらすぐに片付ける癖がついてしまった。今では何か理由があってすぐにやれないと落ち着かないほど。
家族と一緒の食事の時は、買い物と食事作りが僕の担当。片付けは家族の役目。
家族は、いつまでたっても片付けないけど、彼女の役目だから、あれこれ言っても仕方がない。どうせやらなきゃいけないのだから、なるべく早くやってしまって、後でゆっくりすればいいのに。
でも彼女は、食事の後、何もしないでボーっとしていたいそう。場合によっては数時間。人それぞれだから、まあ、いいけど。でも、共同住宅だから、水仕事はなるべく深夜にならないようにしようね。
こんなこと書くと、僕がまるで潔癖症かなにかのようだけど、悲しいかな、気になるのは洗車のタオルと食事の後片付けの二つだけ。
もっと気掛けて、早めにやったほうがいいことは山ほどあるのに。
部屋の片づけ、洋服の整理、ベッドの周りに積み上げられ、今もじわじわと標高を伸ばしている雑誌や書籍の山脈。
あまつさえ仕事もしかり。
早くから着手しておけばもしかしたら間に合ったかもしれないのに、急場の要件にかまけて延ばし伸ばし。とうとうお尻に火がついて、せっかくの連休なのに休日出勤する羽目に。
林先生の言葉が心にずしんと。
仕事いつやるか?
今じゃないでしょ!
今日の1枚。
西の空に沈む前の三日月が綺麗。そばには、眩しいほどに輝く宵の明星。仲睦まじいカップルのように見えました。