BMWが変えてくれたこと | M3遣いのブログ

M3遣いのブログ

ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

BMWに乗るようになっておよそ5年。

運転のスタイルが、自然に変わってきました。最初、‘スタイル’ではなく‘マナー’と書いてみたけど、どうもしっくり来ない。日本語で表すと、‘流儀’に近い感じです。

うんと若い頃は、いわゆる「走り屋」気取りでずいぶん無茶をしていました。夜な夜な近所の峠に出撃して、タイムを競ったり、ドリフトの真似事をしてみたり。濡れた路面でスリップして、大切な愛車を一発で廃車にしてしまったことも。

深夜の一般道でシグナルグランプリ。競艇のスタートよろしく、信号のタイミングを計って青と同時に全開全速で駆け抜けてみたり。

今考えると、よく大事故につながらなかったなと、背筋がゾッとします。今なら絶対にやらない。

もう少し歳を重ねると、さすがに無茶はやらなくなったけど、昔やんちゃだった自分を棚に上げて、無理な割り込みをしてきたり、赤信号で確信犯的に突っ込んでくるクルマに対して、ビーッとホーンを鳴らしたり、横に並んでドライバーの顔を覗き込んでみたり。

BMWに乗るようになって、そういうことがめっきり少なくなりました。

理由を考えてみる。

一番大きい理由だと自分で思うのは、クルマにふさわしいドライバーでありたいと、強く思っていること。

運転する歓びを常に提供してくれるBMW車には、深い尊敬と感謝の気持ちを持っています。その車に乗る自分が、他から見て眉を顰(ひそ)められるような運転をしていては笑止千万。

そして、BMWを代表するスポーツモデルであるM3に乗るようになってさらに変化が。

ファイアオレンジのM3で走っていると、爆音を轟かせてイキがってるお兄さんの改造車や、BMWのライバルと目されている輸入車メーカーの車に並ばれたり、後ろからピタッと付けられて挑発されたりすることもしばしば。

昔なら、自分もムキになって応じたり、わざと法定速度内で走ってじらしてみたり。

でも、M3ではそんなことはしない。
すぐに道を空けて、「さようなら、事故らないようにね」と見送ります。

その気になればいつでもその秘めたパワーを解放できることを知っているから、シャカリキに飛ばす必要がない。なのでふだんは、狼の顔を隠したまま、あくまでも紳士的に振舞うことがごく自然に身に付くようになりました。

ちょっと悪趣味だと自分でも思うのは、高速の直線で抜かせたクルマの後をこそーっとついていって、コーナーで減速したときにスパッと抜いていく快感を味わうこと。

イジッてパワーを上げ、カッコだけ車高を下げた車は、直線ではそこそこ速くてもコーナーでは安定性を欠き、必ず減速せざるを得ない。

M3のコーナリングは世界最高レベル。信じられないような速度のまま、強烈な横Gを発生させながら、しっかりと路面をトレースして、あっという間にさっきの車をバックミラーの彼方に置き去りに。

もうひとつ。

これほど運転が楽しいBMWに、ぜひ多くの人に乗ってもらいたい。特に、子どもたちには、常に「あこがれのクルマ」でありたいと思っています。かつての僕が、BMWに強い憧れを持っていたように。

小学生の頃、通学路の途中にある民家の車庫に停めてあった黒のBMW。今なら、3シリーズのE21だとわかるけど、当時はそんなことわからない。

ただ、逆スラントしたサメのようなノーズや、眼光鋭い丸目4灯のヘッドライトを毎日眺めては、「ベーエムベー、かっこいーなー」とつぶやく毎日。

その後しばらくして、世の中にスーパーカーブームがきて、カウンタック(LP400)とか、フェラーリ(512BB)とか、夢のようなクルマはたくさん出てきたけれど、自分の中の「スーパーカー」は、やっぱり最初に憧れたBMW。

今の子どもたちにも、BMW車を見て、ぜひ、「かっこいい、将来乗りたい!」って、感じてほしい。

そのためにも、今乗っている自分が、車にふさわしい運転をしなければ、と思っています。たまに、できてない時もありますが・・・

ちなみに運転免許は、BMWに乗るようになって人生で初めてゴールドになりました(^_^;)