6月に入り九州地方も梅雨入りし、天気予報には雨のマークが並ぶ。
昨日（6月4日）はそんな中、貴重な晴れの一日で、とりわけ夜になると気温も下がり気持ち良かった。
夕食を終えて、ふらっと蜜柑号を連れ出して夜のお散歩に。
お散歩といえば、ほぼ日課のウォーキングだけど、昨夜は蜜柑号と過ごしたい気分だった。
なぜなら、翌日（金曜日）は朝から夜まで雨の予報。せっかくの週末なのに。しかも、蜜柑号には今週に入って一度も乗っていない。蜜柑号も退屈しているだろう。
エンジンオイルが温まる程度に流して、僕の好きな河畔の堤防沿いの小道に到着。道の脇のスペースに蜜柑号を停めて窓を開け、夜の冷たい風と、時折聞こえてくる電車の音を肴に、しばし一人の時間を楽しむ。
頭に思い浮かぶのは・・・
ここ数日メディアを賑わしている年金機構の個人情報流出問題。もし、自分の職場で同様のことが起こったとしたら？・・・以前、SE（システムエンジニア）ばりの仕事をしていた関係で、今回の事件には無関心ではいられない。
いかんいかん。オフの時間まで仕事絡みのことを考えてちゃ。
シートを倒してフロントガラス越しに空を眺めていると、雲の切れ間から朧（おぼろ）月が時折顔をのぞかせていた。
こうやって、静かに昇ってゆく月を一人で眺めるのも悪くない。
ふと、蜜柑号にコンデジ（コンパクトデジカメ）を積んでいるのを思い出し、月を撮ってみる気になった。
最初は、周囲の風景も入れてみたけど、うまく撮れない。月が小さすぎて、街灯の光と区別がつかないのです。
そこで、ズームで思いっきり寄せてみる。もちろん手持ちだから、完全に手ブレを抑えるのは無理。プルプルしながらできるだけそーっとシャッターを切る。
え？結構綺麗に撮れてるじゃん。
僕のコンデジ。FUJIFILMのFINEPIX F600EXR。約4年前に購入。
現在の最新機種が、光学30倍とか50倍とか平気で搭載しているのに比べると、ズームは15倍と平凡。ワイド端が24mmだから、24×15＝360mmということになる。
持っている一眼レフの高倍率ズームレンズ（480mm相当）と比べてもぜんぜん低い数値だけど、撮れた月の写真って、以前、一眼レフでめっちゃ苦心して撮った（「中秋の名月」参照）写真と比べても、さほど見劣りしないような。しかも手持ちだし。
コンデジすげー、と思いつつ、なんとなく複雑な心境になった、雨の前の一夜でした。
今日は雨。いろんな悩みや苦しみを、そっと洗い流してくれる優しい雨になりますように。