愛車遍歴(その18)BMW_M3(9) | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

M3レポート。今日は、オーディオ&ユーティリティ関連を中心に。


前車のE46_M3には、オプションのHarman Kardon(ハーマン・カードン)のスピーカーシステムがインストールされていて、大出力のパワーアンプやリアシート奥(トランク上部)に設置されたサブウーハーも含め、音質はとても良かった。


また、既にインストール済だった社外品(Panasonic)のインダッシュナビにiPodケーブルを繋いで手持ちのiPod_nanoをミュージックサーバーとして使っていたので、ナビの画面から直接iPodの操作ができてこれも便利だった。


蜜柑号は、年式が新しくなったとはいえ純正のiDriveと標準のスピーカーシステム。僕のドライブに音楽は欠かせない要素なので、正直、不安でいっぱい。


まず音質(スピーカー&パワーアンプ)については、期待以上と言っていい。若干、低音を強調しすぎるきらいはあるけれど、わざわざアップグレードしなくてもいいと思えるレベル。常識の範囲で音量を上げても、歪みや音の割れは感じられない。


心配なのはおよそ1,000曲にもなるお気に入りの音楽がちゃんと聴けるのかどうか。まずはクルマ専用の愛用のiPodをUSBコネクタに接続してみる。


コネクタの場所は、2011年モデル以降、センターコンソールに移ったけど、蜜柑号は年式は2011だけどモデルイヤーとしては2010なので、USBは助手席グローブBOXの奥。


iPodを繋ぐと自動的にデータ転送が始まる。1,000曲の転送におよそ40分。ようやく転送が終わって、iDriveのMUSICサーバーの画面を開いてみると・・・


フォルダが自動的に生成されていて、曲が分けて格納されているけど、フォルダ名も曲名もほとんど文字化けしていて読めない(泣)。


曲の再生自体は特に問題はないけど、プレイリストは使えないし、順番もバラバラなので、残念だけどとても使える代物ではなかった。トホホ・・・


ネットで色々調べた結果、今は、
『ケンジントン Liquid AUX for iPhone and iPod』
という接続キットを使ってiPodを繋いでいます。


蜜柑号のセンターコンソールには、シガーソケットとAUX端子が付いている。なのでこのキットを使ってiPodへの電源供給と、iDriveの外部音声入力に接続。音質は、特に問題はないです。


付属のワイヤレスリモコンはステアリングにつけているから手元でON/OFFができるのは便利だけど、気まぐれでよく通信不能に。これは、商品レビューにも書かれていたのである程度覚悟のうえ。我慢して使っています。


さて続いては、かの悪名高きBMWのカップホルダー。蜜柑号もE9X系共通の、助手席のダッシュボード前面に格納されているタイプ。噂に違わず使いづらいことこの上ない。


500mlのペットボトルを置いていると、普通に運転しているのにいつの間にか倒れてるし。位置も助手席側にあるので、ドライバーは手を伸ばさなければ届かない。


「頭文字D」の拓海がハチロクで荷重移動のドラテクを磨いたように、紙コップに水を入れてカップホルダーに置き、カップの水をこぼさないように走る練習にはいいかも(笑)。


BMW自身も、こう認めています。
「我々は、カップホルダーの専門家ではない。」


開き直りとも取れるこのコメントを見ても、カップホルダーをはじめとする収納やユーティリティ回りは、クルマ本来の機能(走行性能)よりもユーザビリティを重視する日本のメーカーの足元にも及ばない。


でも僕は、カップホルダーでさんざん叩かれてしまうBMWが、腕はいいけど朴訥で人づきあいが不器用な職人さんのように愛おしく思えてしまう。変かなあ。


でも、カップホルダーの開発にお金をかけるくらいなら、その分走行性能に磨きをかけるというBMWの姿勢(?)は大いに評価したい。


その他装備関係の使い勝手については特に不満はない・・・けれど、あえて挙げるとすれば小さな部分で2点ある。


ひとつは、助手席のバックレスト(背もたれ)を、運転席側から倒すレバーが付いていないこと。はじめからない状態しか知らなかったら気にならないかもしれないけど、E46には付いていて、何気に便利だったので、新型なのにどうして削ってしまったんだろう、という感じ。


もう一つは、コンフォートアクセス(キーレス)自体はとっても便利なんだけど、手洗い洗車すると水や洗剤の泡にセンサーが反応してしまって、頻繁にドアロックが勝手に開閉してしまうこと。


ディーラーの営業さんに聞いたところ、現行のF系でも変わっていないとのこと。あえて対策するなら、キーをポケットから出して、車から離れた場所に置けば反応はしない。


でも、毎回スタンドの洗車場で作業する私は、キーを不用意に手放すわけにもいかず、ドア付近でスポンジを動かすたびにドアロックが「カシャッ、カシャッ」


ま、上記二つとも、走りそのものには全く関係がない要素なので、特に大きな問題ではないです。


あと、国産車には必ずと言っていいほど用意されているサイドウィンドウ用のバイザーが、オプションも含めて純正では一切設定がない。


その理由は、200km/h超の高速巡航が日常当たり前のアウトバーンでは、バイザーは空力を阻害する邪魔者以外の何物でもないから。もし無理やり付けたら、空力だけでなくバイザーが出す風切音がうるさくてかなわないだろう。


雨の時、室内への雨滴の侵入を多少防ぐ程度の機能なら、空力(Cd値)と騒音軽減を重視するというBMWの姿勢が垣間見える。


以上、今日は走行性能に直接関係のない装備・機能についてのお話でした。次回は、このシリーズの集大成として、E46_M3とE92_M3の総合評価(比較)をしてみたいと思います。