愛車遍歴(その18)BMW_M3(2) | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

前回に引き続き、愛車変更の顛末を。


昨年末のディーラーの担当さんからのメールには、参考見積りも添付されていた。しかし、とてもじゃないけど買えそうな金額ではない。


とりあえず今回も軽くスルーかな、と思いつつ、新年を迎える。


毎年お正月明けには、お世話になっているディーラーさんに年始のご挨拶に行くことを恒例にしているので、今回はちょっとだけ足を延ばして、例のM3コンペティションが置いてあるひとつ先の拠点まで行ってみることにした。


買えないにしても、超希少な限定モデルを一度はこの目で見てみたい、中古車だから運が良ければ試乗できるかも、という邪(よこしま)な考えも。


ディーラーに着くと、例のM3は道路のすぐ脇の一番目立つ場所に展示してある。営業さんによれば、道行く人は必ずじーっと見ていくらしい。


普通のM3だとこうはならないだろう。ファイアオレンジのボディに真っ黒の極太ホイールは、そこだけ異次元の空間を作り出していた。


4年落ち(2011年式)だけどまだ5,000kmちょっとしか走行していないその個体は傷ひとつ見当たらず、ドアを開けると新車と同じ匂いがした。もちろん、シガーソケットもチェックしてノンスモーキングを確信する。


営業さんに試乗を申し入れると、ちょっとあわてた様子で奥へ引っ込む。なかなか出てこない。


しばらく待たされたあと、ようやく説明。なんでも、ちょっとした不具合があって、公道には出られません、敷地内の駐車スペースでよければどうぞ、とのこと。


道路を走れないのは残念だけど仕方ない。試乗の最大の目的は、ペダルオフセットの確認だったから。


以前、M235iの限定車を検討した時に露見した右MT車のペダルレイアウトの窮屈さ。(「クルマ、買った・・・のか?(完結編)」 参照)


2シリーズよりサイズも車格も上位のM3(右)は、どうなのか?これが一番気になっていた。ちなみにE92の左MTは昨年試乗して全く問題ないことを確認済み。


営業さんを隣に乗せて、駐車場をぐるぐると周回しながら、できる限りのチェックを行う。


シートポジションや、クラッチ・ブレーキのフィールは問題ない。駐車場だから、もちろん速度も回転も上げられないけれど、V8自然吸気のS65B40A型エンジンはヒューンという重低音を響かせながら精密機械のように回る。


肝心のペダルは・・・


ぎりぎり、合格でした。左MTに比べると、ペダル間隔が狭いのは明らか。でも、M235iほど極端ではなかった。特にクラッチを踏んだ時に、フットレストにわずかに掛かるけど、許容範囲に思えた。


急な試乗の申し出を快く受けてくれたディーラーさんに感謝して拠点を後にする。E46で帰路を辿りながら胸に去来していたのは、この先E46が乗れなくなったとき、E92_M3の右MTは妥協しての選択肢としては可能性ありかな、という結論。


まだこの時点では、コンペティションを買うという選択肢は、頭にはなかった・・・はず。


E92_M3 Competition


(つづく)