愛するものとの別れは、突然やってきます。
理由(わけ)あって、愛車M3を手放すことに。
あれほどまでにM3を可愛がって大事にしていたのに、なぜ?と自分でも思う。
しかし、クルマとの出会い、そして必ず訪れる別れは、縁(えん)、もしくは運命。それに抗うことはできないと、この時期を繰り返すたびに思います。
これまでの愛車たちの中には、ぶつかって、あるいはぶつけられて、泣く泣く手放したクルマも。
でも今回は、けっして悲しい別れではない。なぜなら、M3の次のパートナーさんは、自分がよく知っていて、自分と同じくらい、あるいはそれ以上にクルマを大切にしてくれる人だと解っているから。
その人に、「M3をどうぞよろしくお願いします。13年、12万km以上走ってますが、いたって元気で頼もしいヤツですから。」とバトンを渡すことになりました。
僕がM3と共に走った距離はおよそ25,000km。週末のたびに、いろんな所に行った。
断崖絶壁好きな私を乗せて、長崎県平戸の大バエ灯台。夕陽と、岩に当たって砕ける白い波が美しかった。
やはり断崖を求めて山口県青海島。帰りに寄った千畳敷は、断崖の上から眺める海と空の境が溶け合って、まるで自分が天空に浮いているような不思議な感覚でした。
雪の佐賀県脊振山。小さな雪だるまをつくったよ。雪の上でも安心して走らせることができた頼もしい相棒。
熊本県阿蘇のラピュタの道。残念ながら雲海は見られなかったけど、最近CMにまで同じ風景がたびたび映るようになって、なぜか得意な気分に。
宮崎県霧島は、新燃岳の噴火でお目当ての湖に行けず残念だった。そのかわり、虹が架かる美しい滝に出会うことができた。
思い返すときりがないくらい、M3はいろんな場所に連れて行ってくれた。そしてもちろん、往復の道のりのドライビングこそが、いつも楽しくて楽しくてしょうがない。
ある時は、調子に乗りすぎて、マスクを被った赤い帽子のお兄さん(国家権力の象徴ともいう)に高速で話しかけられたことも・・・
そんなこんなも、今となってはいい思い出。
ありがとう、M3。これからも、新しいパートナーさんと、たくさんの思い出を紡いでほしい。そしてたまには、叶うなら一緒に走りに行こう。疾走する君の勇姿を、後ろから眺めるのも悪くない。
それにしても、ブログタイトル(M3遣い)、変えんでいいとかいな?(※博多弁です)