M4(F82)試乗記(その1) | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
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ディーラーで、最新のM4(F82)に試乗する機会がありましたので、軽くインプレを。ちなみに、試乗コースは都市高速環状線一周を含む1時間弱という、試乗としては比較的長いほうだと思うので、素人ながらインプレを書く資格はあるだろう。


試乗した個体は、右ハンドルの7速DCT仕様。M4は、展示車を見たり触ったりしたことはあるけど、動かすのはもちろん初めて。


営業さんが車庫からM4を動かしてきたときの第一印象は、「でかっ!」


E30は別として、E36⇒E46⇒E92⇒F82と、M3(M4)はモデルチェンジの度にボディサイズを拡大し続けている。


全長×全幅×全高+軸距(ホイールベース)は、自分のM3が4,492×1,780×1,372+2,731(mm)に対して、F82M4は4,685×1,870×1,385+2,810と、全長で20cm近く、横幅に至っては9cmも大きくなっているので、デカいという印象は当然か。


見た目、ノーマルの4シリーズとは、纏うオーラがまるで違う。E46ほどではないけれど、左右に張り出した前後のワイドフェンダー、お約束のパワードーム(ボンネットの膨らみ)、4本出しの太いテールパイプが溢れ出るパワーと速さを強く主張する。


4シリーズクーペは、精悍さとエレガントさを絶妙のバランスで調和させているけれど、M4のほうはより精悍さが強調され、その陰にちらりと獰猛さも垣間見せる。それでいて、他を寄せつけないような威圧感を感じさせないところが、自分がBMWをこよなく愛するポイントのひとつでもある。


アシは、オプションの19インチ(F9.0J・R10.0J)に、ミシュランのパイロットスーパースポーツ(F255/35/19・R275/35/19)。30扁平にすれば20インチまで楽々入る大きなタイヤハウス。ドリルドのディスクローターと、フロント4ポッド、リア2ポッドのブルーのキャリパーが眩しい。


試乗車のボディカラーはサファイアブラック(メタリック)で、内装はコーラルレッドの本皮。シート色が自分のM3と一緒だからか、乗り込んでも全く違和感はない。


シートに座ってポジションを合わせ、ステアリングを握ると、いつものBMWの文法に忠実な計器類やレバー・ペダルのレイアウトにほっとする。


運転操作に関するこの文法を、BMWは昔から決して変えようとはしない。ドライバーにとって運転するための最善の環境を、時代や流行におもねることなく守り続けている。走らせるのに説明は要らない。


プッシュスタートでエンジンを始動。低く重いエンジン音が響くが、室内にはほとんど入ってこない。先代E92よりもさらに遮音性が高められている。個人的には、ちょっと残念。


走り出そうとして、ちょっと違和感が。ブレーキペダルから足を離しても、車は微動だにしない。あ、そうか、DCTだからクリープ(微速前進)はしないんだった。


試乗は、高速を含めた交通量の多い市街地。慎重に運転しながら、踏めるタイミングを探る。1,870mmという車幅は、思ったより意識することはない。

ノッチバッククーペならではの見切りの良さもあるだろうし、BMW車の美点である、車幅感覚の、ドライバーのイメージと実際のタイヤの接地ポイントのずれが少ないことも190cmに迫るワイドボディを意識しないで済む理由と思われる。


最初は「軽く」書くつもりだったけど、長くなりそうなので続きは次回に。