テレビのニュースで、某東アジアの国が今朝、海に向けて弾道ミサイルの発射実験を行ったと報じていた。この発射による航空機や船舶への被害は確認されていないそう。このことを政治的に論じるつもりはない。
気になったのは、ミサイルを撃てば、どこかに必ず落ちるということ。そこを通りかかった飛行機や船がたまたま運が悪ければ、破片や本体が直撃して大惨事となることは想像に難くない。
以前、どこかの国の人工衛星が寿命を迎え、地球に落下してくるから気をつけて、というニュースがあった。そのときに、人や建物に被害が及ぶ確率をNASAかどこかが計算していて、確か数十億分の1くらいだった記憶。
宝くじの1等が当たる確率がおよそ一千万分の1だから、その100倍以上当らないということ。まあ、心配するほどのことでもなかろう、というのが大方の意見。
でも、歴史を紐解けば、実際に運悪く隕石や宇宙からの落下物による被害が全くないわけではないし、どこかに確実に着地・着水する以上、心配は皆無とはいえない。
そこで、とってもおバカな発想で、ミサイル発射実験をするときに、少なくとも他国に迷惑をかけないよう、真上に打ち上げてみたらどうだろう、と考えてみた。
単純に考えれば、真上に打ち上げたら、同じ場所に落ちてくるはずだから、たとえ被害が出たとしてもその国にとっては自業自得。少なくとも国際問題にはならない。
でも、これまたおバカな疑問が再び頭をもたげる。
地球は自転しているから、ミサイルを真上に打ち上げても、地球が回った分、落下地点は西にずれてしまうんじゃ・・・
でも、例えば猛スピードで疾走している新幹線の車内で物を投げ上げても、ちゃんと手元に戻ってくる。それは、新幹線の中の空気も一緒に猛スピードで移動しているから。
そう考えると、地球は地表の大気とともに自転しているから、真上に発射したミサイルもちゃんと元の場所に落ちる・・・のかなあ?いくら考えてもわからないから、考えるのやめました。
昔、空が落ちてこないかと心配で眠れなくなった男がいたという。その故事から、杞憂という言葉が生まれた。
発射実験による被害の心配は杞憂に終わるかもしれないが、まもなく閣議決定されるという、集団的自衛権の問題は、そうも言っていられないだろう。これは、今を生きている自分たちだけの問題ではなく、子どもや孫、その先の幾世代もの未来の人たちに対して、僕らが負うべき責任だ。
日本が再び、「戦争をする国」になるのかならないのか、他人事(ひとごと)と思わずに、ちゃんと考えていきたい。
最後はやっぱり、政治の話になってしまいました。ミサイルを真上に打ち上げたら元の場所に落下するのかどうか、知ってる人がいたらぜひ教えてください。