愛車遍歴(その2)日産ローレル(C230) | M3遣いのブログ

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ずいぶん間が空いてしまったけど、今日はわが人生2台目の愛車を紹介します。日産ローレル(C230)2000メダリスト(4ドアHT)。当時はそんな呼び方はしなかったけど、後年この型のローレルを「ブタケツ」と呼んでいるらしいことがわかった。どうしてブタケツ(豚尻?)なのかは今もって不明。


角目4灯のいかめしい顔つきで、Cピラーが極太の大柄なボディはぱっと見、スカイラインJAPANにそっくり。内装はシートからダッシュボード・内張りに至るまで全部真っ黒。スモークフィルムなんか貼らなくても、昼間でも外からも内からも車内は真っ暗で何も見えなかった。ホイールは社外品のロンシャン。一歩間違えば立派なヤンキー車。


エンジンはL20E(6気筒インジェクション)。トランスミッションは、珍しい4速マニュアル。4速だからといって、馬鹿にできない。L20エンジンは鈍重(パワーの立ち上がりが遅い)だけど、フルパワーで上まで回してやると、180km/hスケールのメーターを振り切って、目測では200km/hを超えていた。


それを、高速なんかではなく、真夜中の一般道(3車線のバイパス)でやっていたのだから、今考えると背筋が寒くなる。M3に乗っている今なら尚更、絶対にやらない。当時は友達が乗っていたセリカXX(2000GT)がいいライバルで、信号で並んでよくシグナルGPをやっていた。スタートダッシュでは出遅れるけど、踏んでいくとぐんぐんスピードが乗って、あっという間にセリカを置き去りに。


このクルマの購入価格は、諸費用込でなんと10万円(9年落ち・走行60,000km)。これを売ってくれた熊本の中古車屋さんはかなりのクルマ好きで、「L28(2,800cc)に載せ換えて、ソレックスとタコ足つけたら最強やぞ。」と顔を合わせるたびに勧めてくれたけど、その頃はまだ学生でお金もなく、またどちらかといえば車のチューンよりも、女の子に喜ばれそうな装備のほうに興味がいっていたような気がする。


当時はまだ免許をとりたてで運転も下手くそで、助手席側のドアを電柱に当ててベコっと凹ませてしまい、鈑金修理のお金がなかったので、解体屋さんを回って同じクルマのドアを格安で買ってきて、自分で取り付けたりもしたなぁ。クルマのドアって、めっちゃ重いって、知ってました?外して持ち上げようとしても、一人ではムリ。


最近のBMW車は、フロントフェンダーだけでなく、ドアパネルまで樹脂製を使っている車種も増えてきた。軽量化を考えると至極賢い選択ではある。BMWがこだわる前後50:50の重量配分の実現にも貢献しているのだろう。でも、鈑金できないのでぶつけたら即ASSY交換。修理代が嵩むのは痛いところ。


このローレルは、雨に濡れた峠で滑らせてしまって結果的に廃車にしてしまった。ただ、エンジンは無傷だったので、おそらく前述のクルマ屋さんがきっとエンジンだけ取り出して他の車に載せてくれたりしただろうと思う。


また、この頃からすでに車を磨く楽しさに目覚めていたけど、適切な用品や磨き方についての深い知識もまだなく、小傷や水アカを消そうと頻繁にコンパウンドをかけまくって、各パネルの隅っこの塗装が薄くなってしまい、所どころボディの下地が見えてしまっていた。クルマを綺麗にしておきたい気持ちは、当時も今もぜんぜん変わっていないんだな、と改めて実感しています。