お茶(緑茶)が、大好きです。
寒い冬に限らず、暑い夏も含めて一年じゅう、熱い緑茶を欠かすことができない。もちろん、これだけ好きだから、お茶の産地にもこだわりが。九州には銘茶の産地が多い。地元福岡の八女茶をはじめ、佐賀の嬉野茶、鹿児島の知覧茶など。
自分が最もおいしいと思ったのは、八女茶の中でもとりわけ星野茶と呼ばれる、旧星野村産のお茶。しかし、毎日飲み続けるにはひとつ難点が。それは、値段がちょっと高いこと。家族は少ないが、年中お茶を飲むので、茶葉の消費量もそれなりに多い。いくらお茶好きでも、お財布の都合を考えると普段使いにはちょっと躊躇せざるを得ない。
そこで、あらゆる産地のお茶を、種類(深蒸し・浅蒸しなど)を含め根気よく飲み比べていったところ、八女茶を含め、上記に挙げた産地のお茶は、自分には少し、苦みや渋みが強かった。おいしくないわけではなく、純粋に好みの問題だけど。
全国各地のお茶をいろいろ試してみた結果、わが家の普段使いのお茶として不動の地位を確立したのは、静岡県の掛川茶。苦み・渋みが少なく、自分の口にはとても合う。そして、一度に何杯も飲むウチにとって嬉しいのが、急須で何度も入れても、薄くならず長持ちすること。四煎目くらいまでは、全然問題ない。そして、値段もお手頃(300円~/100g)。
ちょっとだけ蘊蓄(うんちく)を。お茶を何煎目までも長持ちさせるためのコツがある。それは、茶葉を煮えさせないこと。沸騰したやかんのお湯や、ポットのお湯をそのまま急須に注ぐと、茶葉が煮えてしまってすぐに出なくなる。それを防ぐには、お湯を一旦湯呑に入れてしばらく冷ましてから注ぐこと。そうすることで、お茶が本来持っている旨味や甘みを引き出し、しかも湯量も的確に計れるというメリットも。
夏場は、汗をかきながら熱いお茶をすする。しかし、これで食事を締めないと、終わった気になれない。だから、外で食事をして水しかないところだと、なんか落ち着かない。もうすぐ、新茶の季節。今年のお茶は、天候に恵まれてとても出来が良いらしい。もうしばらく、楽しみに待ちたいと思います。