いまから10年前、オシャレに悩みを持っていたし、ストレス発散のためにお給料のほとんどを買い物に費やしていました。
でも今ではオシャレで女性を応援するためのスタイリストになっているし、色んなことに自分の時間とお金をかけられるようになりました。
わたしは今年で47歳になります。
オシャレに悩み始めたのが36歳くらいでしたから自分のオシャレの悩みと向き合って11年が経ちました。
ファッションに関して経験も知識も何もないわたしでしたが、
この時一番の悩みであもあり、一番の楽しみでもあったファッションに向き合ったことは、
わたしのターニングポイントになりました。
これまで仕事と家の往復ばかり。
これから先、特にやりたいこともない。
趣味も特技もない。
資格とか興味もない。
仕事以外になに一つ自分が夢中になれることがなくて、どんどん枯れて行くような気持ちになってました。
今でこそこうして楽しいとか、悩みが解決できたと言えますが、この悩みの渦中にいるときは「オシャレの悩み」という仮の姿をしてましたが、本当の本当は「自分の人生に不安」といった漠然とした大きな悩みが隠れていたような気がしています。
だから変化のための一歩は、不安なことや嫌なことがきっかけとなり、一歩を踏み出すことになりました。
この時感じていた不安、不満はこんな感じでした。
・毎日着て行く服に悩む。
・誰かに何か言われて傷つく。(本人にその気がなくても勝手に傷つく)
・憧れの服を買っても似合わず落ち込む。買ったことを後悔する。
・嫌だけど研修に参加しないと行けなくなる。(でもそこで外の世界を知ることになる)
・責任がある仕事が増える。
・仕事のストレスがどんどんネットショッピングに走らせる。
・買ったことに罪悪感を抱く自分に気付く。
・何が好きで何が嬉しいのか分からなくなる。
・本当の自分ってどこにいるのか分からなくなる。
・あれほど望んでいた大好きな仕事だったのに、このままここで働いても楽しいのかな?と思ってくる。
・わたしが望む女性が輝く世界ってここにある?と不安になってくる。
初めは服のことから始まりましたが、結局はこれからの自分の生き方みたいなことに漠然とした不安を抱えていたのだと思います。
わたしの場合は子供もいなかったので、特に自分の生き方のようなものを考えていました。
こんな時にいつもと違う行動をしたら(この時はさせられたが正解)、
違う景色がそこにはあって(ここで見た活き活きとしていた60代の女性がいて)、
『わたしは年をとってもこんな風にたくさんの人に囲まれて活き活きと仕事をしていたい。』
と初めて自分の本音を知ることができました。
オシャレを楽しみたいというのももちろん本音でしたけど、もっと大きく捉えると「自分が活き活きと輝く未来」が欲しかったのだと思います。
そしてこの本音には自分にとって嫌なことがないとたどり着けませんでした。
だからね、一見嫌だなと思うことや悩みは、実は変化のためのチャンスなのかもしれないなって思うんです。
チャンスがチャンスの顔をしていないってどうしたらいいのー!って思うかもしれませんが、
嫌なことがあった時に「本当の自分がどうしたいと思っているのか?」知るチャンスでもあるんだなと思うんです。
そしてそれが自分でできない場合、他の人を通して自分が動かされることもあります。(わたしはそのタイプでした)
そんな時は流されてみることも必要です。(わたしはだいたいこのパターンです)
流れに乗って、力を抜いてみるといつもと違う景色が見えてくるものです。
だから今もし何かがうまく行かなくて悶々とするときは、何かを知るチャンスなのかもしれないです。
今は明確なことが分からなくても、振り返った時にその時の答えが分かるかもしれないです。
だからどうか投げやりになったりせず、自分だけは自分に優しくしてあげてくださいね。
今は分からなくてもその意味を受け取る日が必ず来ると思います。