なんの脈略もなく小津安二郎
小津映画の中ではそんなに評価が高くない
ですが、いわゆるカラー三部作が大好きです。
彼岸花
秋日和
秋刀魚の味
20代の頃、三軒茶屋か高田馬場の単館で
東京物語と麦秋と晩春の三本立を観たのですが、
その時は「なんだこりゃ?ぜんぜんおもろない」
と感じました。
当時はカッコつけてエリック・ロメールとかジャン=
リュック・ゴダールとかルイ・マルとか、ヴィム・ヴェンダース
とか、ジム・ジャームッシュとかそんな映画が好きで
よく観てたのですがハッキリ言ってぜんぜん意味わからない!
エリック・ロメールの『緑の光線』なんて、太陽が水平線に沈む
とき一瞬緑色に光るという映画なんですが、もう筋は忘れました。
それがどうした!と言いたくなる内容だったような…。
そんな流れで小津安二郎作品も観に行きましたが、当然ぜんぜん
おもしろくない。なんでこんな映画が満席なんだ?
と思ったのをおぼえています。
しかし、20年経った今、小津作品が心にしみる…。
セリフ棒読みの笠智衆が、むすっとしている佐分利信が、
正座して景色をながめる原節子が、とても心にしみます。
ローアングルから撮ったが部屋に赤いポットがあるだけ、
唱歌を歌う女学生たちの声が流れるだけ、雲が流れる山が映されるだけ、
そんなシーンに涙がこぼれそうになります。
少し背を丸めた後ろ姿、ぼんやりと佇み眺める顔、なんとなく歌う鼻歌、
「これでよかったんだ」と逡巡する微笑み…。
小津監督は「どうだ感動するだろ?オレの計算通り」と思っているに
違いないと思っても、ホロリときます。
親っていいなぁ。家族っていいなぁ。日本ていいなぁ。
小津映画のBGM、YOUTUBEで聴けますよ。
映画の中の看板と共に
カラー作品
ですが、いわゆるカラー三部作が大好きです。
彼岸花
秋日和
秋刀魚の味
20代の頃、三軒茶屋か高田馬場の単館で
東京物語と麦秋と晩春の三本立を観たのですが、
その時は「なんだこりゃ?ぜんぜんおもろない」
と感じました。
当時はカッコつけてエリック・ロメールとかジャン=
リュック・ゴダールとかルイ・マルとか、ヴィム・ヴェンダース
とか、ジム・ジャームッシュとかそんな映画が好きで
よく観てたのですがハッキリ言ってぜんぜん意味わからない!
エリック・ロメールの『緑の光線』なんて、太陽が水平線に沈む
とき一瞬緑色に光るという映画なんですが、もう筋は忘れました。
それがどうした!と言いたくなる内容だったような…。
そんな流れで小津安二郎作品も観に行きましたが、当然ぜんぜん
おもしろくない。なんでこんな映画が満席なんだ?
と思ったのをおぼえています。
しかし、20年経った今、小津作品が心にしみる…。
セリフ棒読みの笠智衆が、むすっとしている佐分利信が、
正座して景色をながめる原節子が、とても心にしみます。
ローアングルから撮ったが部屋に赤いポットがあるだけ、
唱歌を歌う女学生たちの声が流れるだけ、雲が流れる山が映されるだけ、
そんなシーンに涙がこぼれそうになります。
少し背を丸めた後ろ姿、ぼんやりと佇み眺める顔、なんとなく歌う鼻歌、
「これでよかったんだ」と逡巡する微笑み…。
小津監督は「どうだ感動するだろ?オレの計算通り」と思っているに
違いないと思っても、ホロリときます。
親っていいなぁ。家族っていいなぁ。日本ていいなぁ。
小津映画のBGM、YOUTUBEで聴けますよ。
映画の中の看板と共に
カラー作品