素材採取だけでなく、アイテム・クラフトにも時間の設定がしてあって、何かするごとに時間が経過することには気が付いていたんですが、メイン・クエストの期限を聞いてなかったので、時間をあまり気にせずやっていたら、3年もしくは4年で切られて、強制的にエンディングに到達してしまいました。

 

最初の段階でのアーシャの目標は、妹の救出だったわけですが、あまりのんびりしていると、先にキースグリフが妹を見つけて救出するという展開になりました。

 

キースグリフは、アーシャの素質は認めていて、あとは錬金術に向き合う姿勢をどれだけ高められるかだと見ていたようですが、思ったよりも進歩の速度が遅いのを見て、若干、がっかりしたようでした。見放すところまでは行っていなくて、反省して一からやり直せという意味のことを言っていましたが、キースグリフ自身が当地での目的を果たしたため、他の地域に場所を移すことになり、アーシャとはもう会うことがないかもしれず、その場合は師弟関係は実質的に終わりになるわけです。

 

アーシャは欲がない人で、僻地で家業の小さな薬屋さんを経営していければそれで満足だし、大切に思っている妹が返って来てくれて、それ以上何も望まないと思うのですが、キースグリフに失望されたことは少し気になるかもしれません。

 

おそらく妹の救出は、中間地点で、その後、黄昏(地球環境の退潮)を止める課題が浮上してくるのだと思いますが、前半では、それはキースグリフの課題であって、アーシャはそれを共有していないし、そんな課題があることにもあまり気が付いていないのだろうと思います。

 

ゲーム的には、僕が突破できなかった壁が何であるのか、いまいちよくわかりません。

 

光る花が、神隠し現象の謎を解く鍵だということが示唆されていました。それがメイン・クエストだったわけですが、サブ・クエストとして、町の人たちの注文に応えてアイテムをクラフトするという仕事があって、サブ・クエストで忙しくしているうちに期限が来てしまった感じです。

 

特に、レシピがまだ未取得である時、書物をどこかで調達し忘れているのかとか、新たな地域にまだ到達できていないのかとか、そういうことが気になって、メイン・クエストは後回しになっていました。

 

光る花は2つ発見していたんですが、3つ目がどこにあるのかわかりませんでした。キースグリフが遺跡巡りをする中で、アーシャの妹を発見したという話でしたので、キースグリフの信頼を得て同行できるようにするといいのかもしれません。

 

今思えば、サブ・クエストにも期限の設定があるとしても、ペナルティーは報酬の減額だけなので、あまり気にせず、お金を稼ぐための手段として見ておけば良かったのかもしれません。

 

 

この作品のストーリーがしっかりしているのかどうか、まだわかりませんが、アーシャとの登場人物との交流や、各人物の人となりがわかるエピソードなどが充実していて、本当に生きている人みたいなので、そこだけで十分に満足感があります。

 

そしてストーリー・ムービーは小さく分割されていて、そこも全体とのバランスが良くなっていると思いました。長尺の映像を作ってしまうと、アニメを見ている感じになってしまい、ゲームとして何をすべきだったのか忘れてしまうかもしれませんし、何かしている途中で映像が割り込んでくると邪魔されたように感じるかもしれません。

 

期限切れで妹の救出に失敗すると、叱責ではないんですが、キースグリフから失望されて、怒られた感じになるので、アーシャが怒られたという感じよりも、プレイヤーの僕が怒られた感じがしてきます。アーシャがどうするかを僕が決めているわけなので、責任の所在として当然かもしれませんが、今でも怒られるのは嫌なものです。もしかすると、僕がまだ子供じみているので少し怒られたくらいで寒々しい気持ちになるのかもしれません。

 

それまではゲーム・バランスが良くて素晴らしいなと思っていたのに、期限の設定があるのでそこが欠陥だと思うようになりました。それはまあ逆恨みみたいなものだと思いますし、季節ごとに課題提出の義務を設けている他作品には、期限内に効率よく振る舞うことがゲームとなっているのだと思います。

 

以前の期限を設けている作品群と、後の期限を取り払う作品群との中間にあって、期限があるのかないのかはっきりしないところが本作品にはあるのかもしれません。

 

僕に関しては、期限内に効率よく振る舞うことが苦手みたいで、ペルソナ4では、お正月以降のイベントに進めませんでした。年末を過ぎたらいきなり卒業までジャンプしました。

 

悔しさを胸に、学んだことを糧に、周回してやればいい、ということなのかもしれませんが。