やっとのこと、5人目の主人公をクリアできました。やっぱりエピローグはあっさりだったので、ラスボス前で諦めても大差なかったです。

 

JRPGの基本構造から言うと、ラスボスの他に、裏ボスを用意するのが当たり前みたいなので、この作品でもあるのかもしれません。装備品を強化するための素材で、ここまで手に入らなかったものがあるように思うので、さらに強い敵が出てくるため、それに備えて装備品もさらに強化するようになるのかもしれません。

 

ストーリーでは、さらに新しい要素が出てくるのか、わかりません。同じだったら、ちょっと退屈してしまいますね。

 

ある程度、その世界に秘められた謎は解明されましたが、僕の選択がまずかったか、戦闘で敗北したために、謎が謎のままにとどまった世界もありました。

 

あるいは主人公を変えて再訪すると、前とは全然違う話が展開される世界もありました。でも基本的には、あっさり目の話だし、興味を引かれて先が気になるという感じではありませんでした。

 

僕はやっていないので比較できないんですが、この作品はテーブルトークRPGの要素を持っている作品と比較してみるといいかもしれません。例えば、バルダーズ・ゲートと比較してみるといいかもしれません。

 

僕の感想は、グラフィックはよくできていると思いましたが、ストーリーがあっさり目なのがいまいち、という感じです。サガスカのユーザー評価で出ていた感想と、ほぼ同じ評価になってしまいましたが。(音楽もよかった)

 

ラスボス戦については、クリティカル、即死、麻痺、石化、毒など、あらゆる困った攻撃が来るし、オーバードライブ(連携がうまくいった場合、二度、三度、繰り返し攻撃が発生する)や独壇場(条件を満たすと一人で何度も攻撃できる)が何度も来るし、備えようがないと思いました。

 

結局、レベルを上げて、基礎能力を高めないとどうしようもないという感じです。最終的に、毒に備えるために、毒に耐性のある陣形を使いましたが、それでも一人、毒に冒されていました。運よく、状態異常を免れた人で何とかするしかないといった感じです。

 

RPGの戦闘では、専門用語もしくは業界用語として、「火力」、「HPを削る」、「敵が硬い」などという言葉が使われますが、やっていると確かにそんな言葉がしっくり来る感じがします。

 

敵のHPを削ってゼロにすると勝利なので、敵の硬い防御に対し、弱体化の工夫や、こちらの攻撃力の増強をして、何とかHPを削ってゼロにするというイメージとなります。

 

しかし結局やっていることは「引き算」で、一定の数字(HP)に対して、攻撃アクションが持っている「数字」を引いていく操作が行われているにすぎない、という感じもします。

 

単なる引き算に血道をあげている、というのは、客観的に見たらばかげているんじゃないかと思うこともあります。それで、難易度を下げたり、救済措置にすがって、あまり深入りしないでクリアするのがいい、という考えになるわけです。

 

ところが、さらに考えていくと、将棋などの奥深いとされるゲームが、数字の引き算ではないですが、配置や手順を工夫して、最終的な目標に迫るという点で、RPGの戦闘と似ているところがあります。

 

将棋の「ゲーマー」には、職業としてやっている人もいることを考えると、一生を賭ける価値があるということだと思いますが、そう考えると、RPGの戦闘が、結局やっていることは引き算じゃないかと言って、ほどほどに付き合う方がいいとみなすのは、少し乱暴かなと思ったりもしました。