「ご、ごんにちはー」
と電車の中で声をかけてくれたのは、20歳前後の見知らぬお兄さん。
どうやら知的障害のある方のようです。
隣には60代くらいの男性のガイドヘルパーさんが、ぴったりと付き添っています。
とてもいい天気。
その帰り道でのことでした。
比較的高齢の方も多いのですが、ガイドヘルパーさんたちのおかげで、障害のある若者たちが週末の余暇を楽しめるようになってきています。
初対面の私に、
「ごんにちはー」
と声をかけてくれた彼に、私も返します。
「あ!こんにちはー」
するとヘルパーさんが彼の手を引いて静止しました。
でも彼はもう一度挨拶してくれました。
「ごんにちはー」
私もすかさず返します。
「こんにちは。いい天気ですね〜」
ヘルパーさんが申し訳なさそうに私に会釈します。
いえいえ!
気持ちよく挨拶してくれてありがとうございます。
ヘルパーさんもお疲れさまです。
きっと彼は、久しぶりの秋晴れの下でのお出かけがうれしいのですね。
こういう若者たちがもっと自由に週末の余暇を楽しめると良いのですよね。
そしてさらに言えば、ヘルパーさんと1対1ではなく、同世代の若者たちと、ワイワイガヤガヤお出かけを楽しめると良いのです。
実はそんなことも、私の仕事のひとつであります。
よい週末を、ね!