桜木町駅の大幅改修とともに消え去ったものがいくつかあります。
そんな、私にとって懐かしいもののひとつに、居酒屋「一力(いちりき)」があります。
不思議な店です。
桜木町駅を、今でいう「みなとみらい」と反対側に出るとすぐにありました。
居酒屋なのに、外側には立ち食いそば屋もくっついてました。
元が何であったのか?店内に入ると奥の方が30cmほどの段差で高くなっていて、「バリアフリー」の逆を行く「バリアー」な店でした。
「川村屋」同様、外にテーブルとイスを適当に並べたテラス席?がありました。
最大の謎は、店の定員。
この店!店内に入ってみて混んでいるので、出て行こうとすると、おばさんが外まで追いかけてきて、
「何人?大丈夫。今空くから!」
と引き戻されるのです。
(いや、空いてないって!)
と思うんですけど、みるみるうちにお客を詰めさせ、移動させ、席を作っていくおばさん。
あら不思議。
みんな座れるのです。
ということは、私たちが先に入っている時も、移動させられますが。
この店、一度のぞいたら最後。座れなかったことがありません。
(消防法は・・・忘れましょう)
この店で、人生最初で最後の「レバ刺し」を食べましたが、それ以来私は唯一食べられない物として「レバ刺し」をあげるようになりました。
私、基本的に好き嫌いはなかったのですが。
あれは食えなかったなあ。
って、店は強烈な印象があるのに、おいしかったものとか、居酒屋としての評価がまるでできません。(ごめんなさい)
それから思い出がもうひとつ。
私、結婚式の前日、土曜日なのにイベントで休日出勤しました。
すると当時の上司と同僚で6~7人で、「前祝いだ!」と一緒に飲みに行ってくれたのです。
明日結婚式なので早く帰りたい気持ちもありましたが、飲んでる人たちも結婚式に出てくれる人たちなので、ご好意に甘えました。
でもその日のセレクトが何と「一力」。
独身最後の夜を、仲間と過ごしたのが「一力」でした。
土曜の夜、7人ほどで押しかけましたが、もちろん席は・・・空いてました。
※残念ながら画像はありません。