ハマの番長、三浦大輔選手の引退は、ベイスターズファン以外の人々にも語られた、今年の一大ニュースだったと思います。
2008年にFA宣言し、阪神から熱烈な移籍の要請を受けつつもそれを拒み、横浜に残ってくれたことで、三浦大輔はベイスターズのレジェンドとなりました。
それにしても三浦大輔の存在の別格ぶりは、本当に伝説的でした。
先発投手「三浦」と発表された日に、スタジアムに行くため応援ユニフォームを着て自宅のそばを歩いていると、走り去るゴミ収集車のおじさんが、車の中から声を張り上げ、私に向かって、
「今日、先発三浦だろう!がんばってー!」
と言われたことがあります。
私ががんばるわけではないのですが、なんとなくうれしくて、手を振って応えてしまいました。
また三浦が勝ち投手になったゲームを終えて、そのまま自宅付近のスーパーで買い物をしてたら、レジの人に、
「今日勝ちましたね!」
と声をかけられ、スーパーを出たところで見知らぬおじいちゃんに、
「今日三浦はどうでしたか・・・そう、勝ちましたか」
と尋ねられたり。
番長が現役の間にもう一度日本一になる。それがベイスターズファンの夢であり、番長の夢だったのです。
だから番長が引退した日は、横浜中が泣いたのです。
横浜を愛した番長は、本当に横浜に愛されていました。