舌がんになった方はよくご存知だと思いますが、舌がんって少数派だなあって思います。
がん全体の1%程度と言われているでしょうか。
がんに関連する本はとてもたくさん出ていますが、舌がんに関する書籍の類は皆無です。
がんの本で部位別に解説しているものでも、「舌がん」という章はありませんね。
国立がん研究センターのがん情報サービスの中に、舌がん専門のリーフレットがありますが、診断された当初はそれだけが頼りでした。
セカンドオピニオンで国立がん研究センターに相談した時も、「希少がんセンター」の窓口に回されました。
「希少がん」ですよ。
本として発行されている、患者さん自身の手記としては、
●「ヒロ、先にごめんね。-現役看護師が遺した壮絶ガン闘病記」 (2005年9月)
山下 久仁子(著)
●「愛すればこそ―真利絵のためにママは癌と闘ったよ」 (2004年7月)
深田 利彦 (著)
くらいしかみつけられませんでしたが、いずれも購入して読みました。
最初の入院の前に読み始めて、途中で怖くなって中断してしまいました。
でもその後改めて読み返してみると、10~20年くらい昔の治療であるからなのか、私自身の治療体験は、本にあるほど痛くも苦しくもありませんでした。
でも舌がんの患者さんの思いや療養のことを知ることのできる、貴重な書籍です。
最新の治療のようすを知るという意味では、舌がんの患者の方のブログなどの情報は、とても助かりました。
ブログだけでも、とても多くの舌がん患者さんたちが、情報を発信してくださっていますね。
私よりずっと若い方も、小さなお子さんを育てている最中の方も、とてもたくさんいらして、胸を打たれます。
そんなこともあって、私もブログを始めました。
情報を享受するだけでなく、発信もしてみようかと。
少しでもお役に立てればと。