2023年4月28日(金曜日)~2023年5月8日(月曜日)
イタリア家族旅行!
4月30日(日曜日)@3日目
早起きしてヴェネツィアへ日帰り旅。朝の散策を楽しみました。
ヴェネツィアで一番行きたいと思ってた場所、『プンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)』へ!!
プンタ・デラ・ドガーナは、ヴェネツィアの商業活動の中心地としてDorsoduro地区の島の先端に建設された税関関連の施設で、三角屋根の先端に設置された風向計はスイス&イタリアの彫刻家 Bernardo Falconi の作品。
2006年に安藤忠雄の設計によりリノベーションを開始、オリジナルのレンガをなるべく残しつつ滑らかなコンクリートとステンレス鋼のアンカーボルトで補強。
2009年にフランスの実業家 François Pinault のコレクションを展示&保管する美術館としてオープンしました。
前にその模型を見た時から、いつか行きたい!と思ってた場所。
夢が一つ叶いました☆
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の隣に位置します。
開館時間は午前10時。
チケットはオンライン購入も出来る様子。
私は、直前までいつ行くか決めてなかったので、当日購入しました。
入館料は15ユーロ。
注目すべきは、
Free admission for Members Pinault Collection and visitors under 20.
(20歳以下が無料!ずるーい!)
Free admission for residents and students in Venice: on Wednesday, on the first and last day of the exhibition.
(その他、ヴェネツィアの学生は毎週水曜日と企画展の最初と最後は無料だそうです。)
訪問当日は「ICÔNES」展が開催中でした。
The word “icon” has two meanings: its Greek etymology defines it as an “image” or “likeness”, while it is used to designate a religious painting.
The idea of a model, an emblematic figure is more contemporary.
The status of the image – its capacity to embody a presence, between appearance and disappearance, shadow and light, to represent a space, to spark emotion, and to become one with the viewers –is at the core of the exhibition Icônes.
なかなかの作品数なので、印象に残っているものをご紹介。
入ってすぐの広いスペース(Room 01)の最初の作品がこれ!
『Ttéia 1,C』Lygia Pape(リジア・パペ)
金の糸がまるで光のように空中に浮かぶ作品。
まず、そのスケールに圧倒された。
高い天井の広いスペースの真ん中に設置されてて、一見、本当の光のラインのように見えた。
雲の多い日に合間から光が差し込む感じ。
そう言えばあれを別名「天使の階段」と呼ぶのだそうな。
作品の周りをぐるりと回り、じっくりと観賞しました。
最初は撮影禁止だと思ってたけど、他の人たちがばんばん撮っても係員には何も言われないので、どうやら大丈夫な様子。
にて、この後、撮影しまくりでした。
その奥にいくつかある作品を観て、階段で2階へ移動。
2階の最初部屋(Room 02)は映像作品。
その隣の部屋(Room 03)にて、ウーファン先生の作品発見!
『Dialogue/対話』シリーズの一作。
そして、関係項シリーズ(だと思う)『Tea in the Field』
贅沢な空間の使い方に溜息が出た。
奥の窓からがヴェネツィアの大運河の景色。
プンタ・デラ・ドガーナは三角形の形をしていて、ちょうど底辺から入って2階に上がり頂点に向かい、1階に降りて底辺に向かって出ていくイメージ。
しかも、真ん中に吹き抜けの大きな展示室があるので、建築としても面白い。
ウーファン先生のお隣の部屋(Room 04)は、一見休憩室のように見えますが、全てが作品です。
このベンチに配線が通っていて、座ると音声が流れてきます。
『Prime』Camille Norment
ハミングの歌声のような、祈りのような、不思議な音声が振動とともに身体に伝わる感じ。
すごく面白い作品だった。
そして、安藤建築のコンクリート壁と一体となった作品。
『An Object Closed Upon Itself?』Joseph Kosuth
文字をじっくり読んではないけれど、とある本からの引用だそうな。
「Adieux: A Farewell to Sartre」
シモーヌ・ド・ボーヴォワール とジャン・ポール・サルトルの対話。
フランスの哲学者で、自由意思に基づく個人の選択を最重要視し、婚姻も子どもを持たず、互いの性的自由を認めつつ終生の伴侶として生きた2人。
対話の内容はさておき(おいていいのか?)、煉瓦(古い建築)とコンクリート(新しい建築)の融合、天井の木の梁も含めて、素晴らしいバランス。
どこもかしこも絵になるので、撮り過ぎ感満載でした。
ネオン管の文字が更にモダンさを追加する良いエッセンスになっていて、この作品がなければまたイメージがガラリと変わるんだろうな。
そして、他の展示作品がオブジェのように空間にマッチしていたり。
(Room 08)
『The Golden Tower』James Lee Byars
『Spazio, Luce』Francesco Lo Savio
展示室の窓が額縁になって、ヴェネツィアの景色が風景画のように切り取られる。
何度も、窓から外を見てしまう。
(Room 09)
『Time Measures/Nothing but itself』Dayanita Singh
赤い布でくるまれた書類の束の34枚の写真。
この赤い布はインドの伝統的な書類の保管方法。
赤い色は虫やネズミから守るために使われてて、保管され時間が経過するとだんだんと色あせ、独特な模様や色合いが生まれる。
ひとつとして同じものはない。
中心の吹き抜けは2階の多くの部屋からも見える。
階段で1階へ降りる。
(Room 11 - CUBE)
『Christmas』Danh Vo
光と時間によって変色した、バチカン美術館で使われていたベルベットの破片。
その上に置かれたものの形を残して周囲が色あせていったもの。
十字架をはじめ、キリスト教のアイコン(イコン)となるものたちの影を天井から吊るす。
まさにこの展示のタイトルに相応しい作品だと思った。
(Room 12)
『Mothabeng』Dineo Seshee Bopape
最初は(入り口側から)この穴が見えないので、ただの大きな小山の作品?と思って、ぐるりと回ると、穴発見。
覗いてみると、どうやら中に入っても良い様子。
しかも、枕的なのもある。
恐らく、寝転んでも良いのでしょう。
折角なので、中に入って見上げてみると、小さな穴がたくさん開いてて、夜空の星のようにも見えた。
そして、サウンドも流れてる。
気を抜けば、爆睡してしまいそうな心地いい空間でした。(狭いところが好きなので)
(Room 13)
『Crystal Skull』Sherrie Levine
そのタイトルの通り、半透明な頭蓋骨。
12個のそれがショーケースに入ってずらりと並ぶ。
頭蓋骨も死を現すアイコン。
Sherrie Levineは「After Walker Evans」シリーズにて醸した作家ですね。
(Room 14)
プンタ・デラ・ドガーナの三角形の頂点に位置する部屋。
『La Nona Ora』Maurizio Cattelan
隕石によって押しつぶされた、儀式用の衣装を着た教皇ヨハネ・パウロ2世の彫像。
まさにキリスト教のアイコンというか、シンボルなのに・・・。
聖なるものと俗なるものとの間の緊張を演出した作品なるも、ジョークにしては不謹慎、極まりないとして著名な作品。ww
カテランと言えば、本物のバナナをガムテープで張り付けただけの作品が衝撃だったなー。
しかもそれが1500万円くらいで売れたという。
アートとは何か?を考えるきっかけになった。
(Room 15)
2階からアクセスできず、1階から上がる、2階?か3階に位置する区切られた空間。
『The Breathe-Venice』Kimsooja(キムスージャ)
部屋に入る前の階段に広がる虹。
窓にフィルムを貼り、太陽光が部屋全体に虹をつくるインスタレーションが展開されています。
虹色の光はそのままだと見えないけれど、何かに当たることでその色を見せてくれる。
床は全面鏡張りなので、床からも光が入ってくるように見える。
高い塔の中が空洞になっている様も床の鏡に写り、上下が反転して、不思議な空間を見せてくれました。
この空間は本当に面白くて、しばらく独り占めさせてもらいました。
写真を見てもお分かりかと思いますが、この美術館、広さのわりに人が少なくて、自分のペースでゆっくりじっくり観て回れる。
このICÔNESの展示も多くの作家の作品が一度に観れて贅沢だし、ごみごみしてないので、更にお得感♪
(Room 18)
『14 fevrier 1990』Michel Parmentier(右側)
『OPALKA 1965/1-∞』Roman Opalka(奥)
1965年から制作を始めた「OPALKA 1965/1 – ∞」シリーズ。
同じサイズの黒い背景のキャンバスに「1」から順番に白い数字を描いていくもので、1968年からは背景を灰色に、1972年からは徐々に白を加えた背景に数字を描き続けた。
この白い小部屋の空間に入ると、なんだか時空が歪んでいるような不思議な錯覚に陥った。
そして、目で見ているものがうまく写真に写らない。
これは、実際に目で見るしかない作品だと思う。
(Room 19)
『La Quinta del Sordo』Philippe Parreno
古い建物の解体作業?みたいな映像で、ドアをひたすら倒して、持ち上げて、また倒して・・・を繰り返してた。
小さい子が愚図らずにじーーーっと見てたのが驚きだった。
私、映像系のアートはあまり入り込めるものがないなーーー。
どうしてもストーリー性とかを探して、それがないとストレスを感じてしまう。
向いてない。(笑)
この部屋から出口となってる厚手のカーテンを出ると、最初の金の糸の作品のRoom 1(三角形の底辺)に出た。
これで一通り回ったので、逆走して、ミュージアムショップへ。
ショップは三角形の頂点側。
図録と安藤さんサインのポストカードを購入。
と、ここで事件発生。
クレカが機械を通らない。
差込じゃなくスライドにしてみたり、別のカードにしてみたりしてもダメ。
現金はあるにはあるけど、まだイタリア旅3日目(現地2日目)にして、あまり現金は使いたくない。
ショップのスタッフのお姉さんが自分のカードを通してみてもダメ。
どうも機械の不備で、通信が悪い、とのことで、窓際に移動したり、色々ためしたけど、ダメ。
で、結局、時間を置いて様子をみるので、後でまた戻って来て!と言われた。(笑)
でも、ショップには別の出入り口があるわけではなく、最初の入口から入ることになるのだけど、再入館できるの?って聞くと。
「ショップとカフェを利用の場合は、入り口でそう言えば入れるから大丈夫~」って!
緩いな~。ww
お言葉に甘えて(?)、一旦外に出てヴェネツィア観光をすることに。
その前に美術館のトイレを確認。ww
ヨーロッパはトイレが有料なので、無料で使えるトイレは有難い!
しか~も!
美術館のトイレはとてもとて綺麗~~~!!
というわけで、プンタ・デラ・ドガーナ大満喫でした。
2時間くらいいたかも??
さて、ヴェネツィアの町に再度繰り出しますYO!
































