夜、1月に買った中古ビデオ・ソフトで『赤ちゃんよ永遠に』を観る。
(以前テレビ放映で観たことがありますな。70年代に流行した”近未来絶望もの”…“ディストピアSF”というらしいですが…の一篇ですな。
昔、これをテレビのワイドショー番組の情報で知ったウチの母親が、「赤ちゃんが産むのが禁止される世界やねんて」と、まるで本当の話のようにこの映画に興味を持っていたのが懐かしく思い出されますな。「それやったら、ヤリたい時どないしたらエエねん?」と、それを聞いた父親が言うと、母親が「どうしてもやりたかったら、そりゃコンド…とか、体外受精とか…」と、当時小学生だったワタシのいる前で、ワタシが何も知らないのを良い事に、恥ずかしそうな会話が炸裂したのを子供ながらに覚えておりますな。自分の親でもそんな話をするんだと、信じられなかったですな。
そんな家庭の主婦を恐怖に落と入れた映画がこの映画ですな。人口過多の為、政府の政策により30年は妊娠・出産は禁止になり、それに逆らったものは処刑されるという世界の話ですな。ホント、70年代はこの手の映画が多かったですな。『ソイレント・グリーン』や『2300年未来への旅』『THX-1138』『最後の脱出』など、未来の世界はみんなこのような絶望的な世界が待ってるといった、夢も希望もない世界を描いた映画が。止めは例の「ノストラダムス大予言」という本で、我々の絶望感は見事にグサッと刺されましたな。
中にはトンデモ感が漂う内容の映画もありましたが、特にこの映画は、決してデタラメでもない空気感があり、確かに家庭の主婦でも怖がらせるものがあったのは事実ですな。この映画は、独立系の映画で、その割にはリアリティが有り、丁寧に描写されていたと思われますな。ラストは、邦題のようなハッピーエンドで終わる訳なのですが、こういう絶望的な世界にも明るい未来があるという希望を持ったエンディングになっているのは、ある種我々の希望の表れでしょうか。
とにかく、1970年の古い映画ではありますが、決してデタラメでもない今後の未来を描いた点で、なかなかの力作だと思いますな)
