朝、近所のセルマートで『ファイナル・カウントダウン』の中古ビデオ・ソフトを買う。値段は1700円。
そして、その『ファイナル・カウントダウン』を観る。
(このビデオなんですが、松竹ホームビデオの初期の頃にリリースされた、割と古い形式のビデオ・ソフトなんですが、このビデオ自体に色々問題があるので、それについて述べたいと思いますな。
このビデオのパッケージの裏面に"このビデオテープの画面は劇場用映画と同じシネマスコープ・サイズです"と堂々と書かれているではないか。ほう珍しい、最近で云うワイド・サイズで収録されているのか、と誰もが思う訳ですが、所がどっこいギッチョンチョン、確かに最初のタイトルが日本語で表記されるところなどは、横長のシネマスコープ・サイズなんですが、その後本編に入ると、いきなりビスタ・サイズに近いほとんどスタンダードと云った方が正解なサイズにトリミングされて、そのままエンドまで、ずっと窮屈なままで終わりましたな。特に人物が二人並んで画面に映る時なんて、見事にどちらか一人が画面から消えちゃってる状態で、「これのどこがシネマスコープ・サイズやねん!」と怒ったほどでしたな。と、画面サイズについて1点と、それから…。
字幕スーパーにも文句がありますな。一応、劇場版と同じ画面の右横に縦に出るタイプの字幕…昔は全てこのタイプでしたな…なんですが、その字幕が焼き込み字幕だったので、このタイプは非常に観難いんですな。特にバックが白い時なんて、何が書いてあるのか全然分からない程で、とても困りましたな。
松竹としては、劇場公開版のフィルムをそのまま使いたい為、スコープ・サイズの右半分だけトリミングし、字幕も縦で、これが劇場公開版と同じ仕様だろうと云いたいのでしょうが、ハッキリ言って、これは不良品ですな。同じ松竹からリリースされた『バニシングin60”』も同じような初期のビデオなんですが、アレは元々スタンダード・サイズだし、字幕は観やすい打ち込みタイプだったので、何とか観れましたが、どうやらあの頃の松竹は、劇場版仕様にしとけば何でもOKだろうという安易な考えが罷り通っていたようですな。
そんな最悪な仕様のビデオで観たこの作品は、SF映画としてとてもセンス・オブ・ワンダーな見事な映画であるだけに、とても腹が立って、それどころでは無かったようですな)

