朝、梅田の梅田東映パラス2で、新聞屋から貰った招待券で『ザ・チェイス』を観る。
(『ザ・チェイス』というタイトルで全編カー・チェイス度95%以上というキャッチフレーズを聞くと、カー・アクション・ファンのワタシからすると、何が何でも期待してしまう訳ですが、まぁそれだけ基準が辛くなるというか、どうしてもアラが目立ってしまいますなぁ。
確かに、そのキャッチフレーズ通りではあったのですが、やっぱりカー・チェイスそのものに色々注文が増えますな。カー・チェイス・シーンで、カメラが寄り過ぎるとか、クラッシュ・シーンでスローモーションばかりで飽きるとか、大体この監督自体がカー・チェイスの面白さが分かっていないのではないかと思うぐらいの不甲斐なさで、そういった点が残念だったみたいですな。ま、クライマックスで、死んだと思わせておいて実は…というシーンはなかなか粋な計らいだったとは思いましたが。
ワタシの好きなジャンルの映画なのにも関わらず、今までビデオやDVDを買っていなかったところを見ると、やはり映画の出来はもうひとつだったという事でしょうな。この後CGが流行して、増々カー・アクションに魅力がなくなった事を思うと、この映画辺りが、そのクラシックなカー・アクションものの最後の灯だったのかも知れませんなぁ)
夜、LDで『地獄のコマンド』を観る。
(久し振りにまた観ましたな。チャック・ノリスがバリバリ活躍してた頃の映画。当時もまだまだ現役で頑張っておりましたが、やはり作品的に面白さがないと魅力が無い訳で、その点この作品は、十分面白い映画である訳で、ノリスの面目躍如ですな。
そういえば、この映画が劇場で公開されていた頃、この映画と同時期に公開されたスタローンの『コブラ』とブロンソンの『スーパー・マグナム』とを合わせて、"USA廃墟3部作"と、ある映画評論家が云ってましたっけ。確かに作風はどれも似たような感じですなぁ。そういえば3作とも、例のキャノン・グループの映画だし、作風が似るのも当然でしょうな。思えば、最近このような映画がほとんどないので、そういう意味では懐かしいジャンルの映画でもありますな)

