夜、新聞屋に貰った招待券で梅田の梅田東映パラスで『カリートの道』を観る。
(アル・パチーノ主演、ブライアン・デ・パルマ監督のギャング映画ですな。云ってみれば『スカーフェイス』の姉妹編のような作品ですな。ただ、あの映画にあったような徹底した暴力描写は無く、よりまともな、云ってみれば日本のヤクザ映画に近い作風で、我々日本人にはより取っつけ易いような映画でしたな。
アル・パチーノが楽園を求めて何とか生き延びようとするのが描かれていて、我々も応援したい気持ちがありながらも、結局は夢が破れてしまうのが、破滅的ヤクザ映画が好きなマニアには、より一層泣かせますな。共演のショーン・ペンがいかにもチンピラ然とした出で立ちで登場するのも見物で、ジョー・コッカーの美しい主題歌が、悲しみと絶望に拍車をかけているようで、最後は本当にタマらない気分になりますな。
デパルマも、こうしたちょっと息を抜いた映画も撮って、今後のさらなる期待に希望を懸けたいと思いますな)
