先日ディスクピア・梅田店で買ったLDで『アンドロメダ…』を観る。

 

(当時、この映画を観るきっかけになったのは、当時の夏に劇場で観た『ジュラシック・パーク』ですな。その原作者であったマイケル・クライトンのもっと前の原作の映画って事で観たのでしたな。クライトンがSF好きであるのは、彼の第一回監督作品である『ウェストワールド』を観ても分かる通り、この作品がどんな映画になっているか、とても楽しみにしていた訳で、今回、シネマスコープのワイド版で観て、やはりその面白さに驚いていたところですな。

監督はロバート・ワイズで、その演出力も素晴らしく、実に見事な逸品に仕上がっており、さすが、70年代を代表するSF映画の傑作に相応しい作品だったですな。

最初は小さな出来事から徐々に大きな出来事へと変貌する構成も見事なら、一生懸命に謎に取り組む科学者たちの戦いも、結構地味ながらも面白く、謎が解けた時の爽快感と、その後に展開するサスペンスも見事で、まさに名作ですな。特にクライマックスのハラハラ・ドキドキのサスペンスは、後に作られた『エイリアン』のクライマックスそっくりで、あの映画にも多大な影響を与えているんだと、今更ながらにその影響力に感心するものですな。

この映画から既に20数年、今も『ジュラシック・パーク』でSF界を賑わしているクライトンの原作にも頭が下がりますが、それを監督して傑作に仕上げたロバート・ワイズやスピルバーグの力にも、敬服する次第ですな)