夜、梅田の三番街シネマ3で『ミスター・ベースボール』を観る。
(高倉健がハリウッド映画に出演する。しかも主演級で。と、当時結構話題になっていた映画ですな。まぁ、何もこれが初めてという訳ではないし、以前にも何作か出演した事があったんですが、まぁこれも話題作りにはイイ事ですな。
高倉健が扮した主人公は、日本の中日ドラゴンズの監督役で、何でも実際のドラゴンズが前年優勝するかという情勢だったので、それに合わせてこの映画も公開しようとしていたようなのですが、残念ながら優勝は逃したので、公開が伸びてしまったという配給会社の作戦だったようで、誠に残念でしたね。因みに優勝したのは我が阪神タイガースでしたな(笑)。
そんなドラゴンズの映画ですが、助っ人外人にトム・セレックが扮しての一騒動を描いている訳ですが、まぁまぁ面白い映画になってはいるのですが、高倉健がタダのガンコじじいとして描かれているのが残念ですな。せっかく高倉健をキャスティングしながら、もう少し突っ込んだ人物として描けなかったのかというのが残念で、それは宝の持ち腐れですな。中日の監督と云う事で、星野仙一のような人物であれがもっと興味があったのですが、それもナシで、あれじゃぁ高倉健が可哀そうですな。その辺は、ハリウッドの監督なので、致し方ないのでしょうが、これが日本の監督なら、もっと違う映画になっていたのかも知れませんなぁ。
それと、この映画のパンフレットなんですが、ほとんど読むべき所がないパンフで、特に最近のユニヴァーサル映画のパンフは、値段の価値に合うものではないものが多いようで、ちょっとは反省してもらいたいものだと、今映画ノートにそう書かれていた事を思い出しましたね)