朝、新聞屋で貰った招待券で、道頓堀の浪花座2で『ライブ・ワイヤー』を観る。

 

(この映画は面白かったですな。監督はカナダの才人クリスチャン・デュゲイですが、以前に撮った『スキャナーズ2』と『スキャナーズ3』が両方面白かったので、その流れでやはりこれも面白かったですな。

『スキャナーズ』の1作目デイヴィッド・クローネンバーグとは資質が違って、彼なりにエンターテインメントで上手くまとめた作風で、見せ場もなかなか凝ったアクションものと云えますかね。"スキャナーズ・シリーズ"同様、人間が爆発するというコンセプトで、よりアクションと爆発の恐怖とサスペンスを織りなしたなかなかのエンターテインメントであり、主演のピアース・ブロスナンの好演と共に、メチャクチャ面白い映画に仕上がってますな。

多分、この映画のアクション・ヒーローぶりを見て、後のジェームズ・ボンド役に抜擢されたのではないかと思うぐらいの好演で、ヒロインのリサ・アイルバッハーの可憐さもあり、イイ男とイイ女とイイ映画と3拍子揃った感じで、これは絶対にLDを買うぞと、逸早く決めたものだったですな)

 

 

 その後、日本橋のディスクプラザで『マジェスティック』の中古ビデオ・ソフトを買う。値段は1980円で、観るのは翌日ですな。

 

 

 そして後、先月、心斎橋のりずむぼっくすで買った中古LDで『四銃士』を観る。

 

(未見だった『四銃士』ですな。前作同様、今回も面白かったですが、前作とアプローチを変えているのが、レスター監督らしい所ですな。前作が、全編コメディ・タッチだったのに比べ、今回は途中にフランス軍との戦闘シーンを挿入、スペクタクル性は増しているけれども、多少のテンポが悪くなっている点がそうですが、それでも前作との違いを出そうとする辺りはさすがですな。

映画を通じて、これがダルタニアンの成長物語だったという事が知れて、素直に納得しましたな。そういう意味では、クライマックスでラクエル・ウェルチが死んでしまうシーンがかなりショッキングであり、唯一のシリアスで意外性がありましたな。

とにかく、この前編・後編は、レスター監督の才気が感じられる両作であり、この手法が、後の『スーパーマン』1・2作に通じるものだったかと思うと、これはこれで興味あるエピソードですな。尤も、『スーパーマン』は、リチャード・レスターは2作目だけで、リチャード・ドナーの2連作という事になるのですが…。でもまぁ、それもレスター絡みという訳で…)