先日、日本橋のディスクプラザで買った中古ビデオ・ソフトで『新Mr.BOO! アヒルの警備保障』を観る。

 

(“Mr.BOO!シリーズ”の最新作ですな。結局このシリーズは、この作品が最後になってしまった訳ですが…2作目以降は全部ビデオ・スルー…、“旧シリーズ”ではもう1本の作品…製作順でいくと、2作目…の『天才と白痴』…が日本未公開…その後ビデオ・スルー…になってしまっているので、実質的には4本の作品しか劇場公開されなかった訳で、あれ程ブームになっていたこのシリーズも、蓋を開けてみたら大した事がなかったものでしたな。しかし、作品的面白さで云うと、日本で一番最初に公開された『Mr.BOO!』とこの作品は面白かった印象があり、主演3人のキャラクターが見事役柄にマッチしている事も含め、スラップスティック・コメディとして、コメディ映画史に残る作品として君臨しているのではないかと思いますな。やはりコメディとしては、視覚的に面白く無くてはならない為、1本目とこの作品だけはそれに見合った映画になっているもので、何とも安心して観ていられますな。故にワタシとしては、その2本だけをビデオで欲しいと思い、今度は最初の1本目の中古ビデオを、どこかでゲットしたいものですな)

 

 

 続いて、これも先日、日本橋のトップジャパンで買った中古ビデオ・ソフトで『無頼/殺(バラ)せ』を観る。

 

(いよいよシリーズの最終作ですな。タイトルが5作目『黒ヒ首(ドス)』と来て、6作目が『殺(バラ)せ』ですからな。段々と殺伐になってくる訳で、内容もそれに応じて殺伐な内容になっておりますな。

ストーリー展開も、いつもと全く同じ展開で、渡哲也だけが最後に生き残るという悲惨なもので、これで終わって良かったというのか、もうちょっと観てみたいというのか、ただ、渡哲也主演の他のやくざ映画も大体似たような感じではあるので、まぁ、これで終止符を打ったというのは正解かもしれませんなぁ。

しかしこのシリーズ、1年3カ月の間に6作が作られたというのは、時代を考えても凄い事ですな。しかも他の作品も同じように作られたんだから、余程あの頃は、この種の映画がみんな観たかったという事なんでしょうね。それだけ、業界全体がバイタリティに溢れていたという事なんでしょうな。撮影所は、この映画同様、殺伐とした雰囲気に包まれていたという事だったかも知れませんなぁ)