LDで『人喰族』を観る。

 

(何故観たのか分からないけれど、久し振りに観ましたな、この映画。よく『食人族』と混同されがちな映画だけど、こっちは『人喰族』ですな。『食人族』がエセ・ドキュメンタリー的タッチならば、『人喰族』は完全なドラマ仕立て。まぁ内容はどちらも似たようなもので、それが混同される一因になってるようですが、観終わった後の印象も、どちらも「気持ち悪い」という印象なので、ようするにカニバル・スプラッターものとしては、どちらも面白いとなる訳ですが、強いて言えば、ドラマ仕立ての『人喰族』の方が、若干面白いですかねぇとなる訳ですな。

冒頭の“この映画には12大ショック・シーンが含まれています”という注意書きが一層期待を込められている訳ですが、最初の一つか二つを確認すると、後はどうでもよくなっちゃいますな。取り敢えず、この映画は、カニバル物の最高峰という事で…)

 

 

 また、LDで久々に『八十万年後の世界へ  タイム・マシン』を観る。

 

(前日に観た『ある日どこかで』がタイム・スリップものの最高傑作なら、この作品はタイム・スリップものの初期の傑作ですな。後半に登場する怪物のシーンは、この種のジャンルの定番って感じですが、やはり、全体に流れるセンス・オブ・ワンダーなSF感に満ちた感覚が素晴らしいですな。中でもとりわけ、ラスト・シーンに於ける主人公の行動が素晴らしく、あの夢のあるシーンが、この映画を傑作にさせているものだと思わせますな。まさに、タイム・マシンとはこの事だと云う名シーンですな)