これは、後にリリースされたオリジナル版

 

 6月に日本橋のトップジャパンで買った中古ビデオ・ソフトで『フライングハイ』を観る。

 

(観終わってから分かったんだけど、これ、不甲斐ないカット版だったんですよねぇ。前にテレビで放映されてた時は、原題も含め、オリジナルに近い形での放映だったんだけど…吹替え以外はオリジナルという形…、このビデオ版は、原題も日本公開された時に改題されたもので、その他の他の映画のパロディ・シーンに流れる曲も、オリジナルとは違った曲に差し替えられているという、カットというか曲違いバージョンというものに変わってましたな。

オープニングの『ジョーズ』から一番のメインとなる『サタデー・ナイト・フィーバー』のパロディ・シーンまで、肝心の曲が悉く違う曲に差し替えられて、せっかくの面白い映画が、雰囲気ブチ壊しで、とても印象が悪かったですな。音楽の版権問題という事があったんでしょうけど、それなら観る前に分かるように、“音楽差し替えバージョン”とかって謳って欲しかったものですよね。

他にも、ワタシが気付かない映画の曲もカットや差し替えが行われていたりしたのもあったかも知れませんが…ミシェル・マーマンの爆笑カメオ出演もカットされていたような…、メインの『サタデー・ナイト・フィーバー』のパロディ・シーンだけは、時間も長いシーンで、みんながよく知っているシーンなので、あそこが全然知らない別の曲に差し替えられているのは、やっぱり我慢出来ませんよねぇ。もう腹が立って腹が立って、ワタシが以前録画して持っていたテレビ放映版のビデオから、その『ナイト・フィーバー』のシーンだけ、コピーして貼り付けてしまったものですな…途中、吹き替えが入る所がありますけど…。

で、その時はそれで自分なりに満足したんですが、後年、この改変したビデオをオークションに出した時、改変している事をずっかり忘れていて、そのまま何も云わず出品したので、多分落札された方は、さぞかし驚いた事でしょうね。あの時は誠にすみませんでした。今、改めて謝罪させて頂きます。

因みに、後にビデオで出たバージョンは、DVDも含めてオリジナル・バージョンになっておりました。後で気付いたんですが、あの頃の、特にパラマウント映画は、映画の中に既成の楽曲が流れると、大概は別の曲に差し替えられる、いわゆる“ホーム・ビデオ・バージョン”が、多くソフト化されてたような。パラマウント以外もユニヴァーサルもそうだし、このCIC・ビクターは、このような映画が多かったように思われますなぁ。そんな31年前の想い出でした)