4月に日本橋のトップジャパンで買った中古ビデオ・ソフトで『悪魔の赤ちゃん』を観る。

 

(“ネタ殺しのコーエン”と異名を取る、悪名高きラリー・コーエン監督の、この時点での唯一の日本公開作ですな。あのオカルト・ブームの時期に公開されたという、ブームにピッタリ合ったテイストのホラー映画なんですが、確かに、世評的に赤ちゃんが生まれる過程に、ちょっとした引っ掛けのネタをテーマにしていて、とても興味深いんですが、そこはコーエン監督、アイデアはイイが、その後の展開が残念という、まさにネタ殺しで、ただの怪物映画になっていましたな。それでもイイとは思うんですが、せっかくリック・ベイカーが特殊メイクを担当しているのに、予算が無かったのか、怪物映画にすらなっていない完成度で、その辺りがむず痒い所ではあるんでしょうな。

これを観る前は、続編も中古で入手して、連続で観たいなぁと思っていたところだったんですが、結果的にこの作品がつまらなかったんで、その希望はさらに遠い日にお預けとなってしまいました。まぁ、演出がヘタなラリー・コーエンも、可愛さがあって好きなんですが…)