朝、心斎橋のりずむぼっくすで『バックドラフト』の中古LDを買う。

 

(前から欲しかったLDですが、値段が廉価前の値段なので、ずっと買うのを我慢していたんですが、しょうがなく中古で出ていたので、ちょっと高いけど…6070円…、仕方なく買う事にしましたな。何故か当時のCIC・ビクターのLDは、廉価版になる率が低かったので、結構苦しかったと思いますな。欲しいLDだったので、余計苦労しましたな。何か特別な陰謀でもあったのでしょうかねぇ)

 

 

 夜、梅田の梅田松竹で、新聞屋から貰った招待券で『いつかギラギラする日/THE TRIPLE CROSS』を観る。

 

(『いつかギラギラする日/THE TRIPLE CROSS』は、15年ぶりに深作欣二監督が撮った現代アクションものですな。『北陸代理戦争』以来という事なのですが、同年に『ドーベルマン刑事』があったので、正確に云うと、それ以来という事になりますな。ご丁寧にも、英語のサブタイトルも付けられて、これは実際にタイトル部分にも出て来るので、ワタシはタイトルの一部だという事で、それも含めて邦題にしているんですが、どの資料を見ても『いつかギラギラする日』だけなのは、どうも納得がいきませんなぁ。もしかして、ワタシの見間違えなのか…。

内容は、まぁ結構面白いですなぁ。主演のショーケンがイキイキしていて、久々のアクションの深作演出と上手く合っていて、邦画のアクションものとしても、なかなかに検討していると云えそうですな。ただ、多少の不満なのは、敵対する若者たちのキャラクターが、ひじょうにリアルではない事ですな。特に荻野目慶子のキャラには閉口するしかないですな。ぶっ飛んだキャラとして描いているとは思うのですが、どうも映画のリズムと合っていない感じがして、もうひとつピンと来なかったですな。木村一八の方も、単なるイキったチンピラで、もっと巨悪で大物だったら、映画として盛り上がったのにと思うと、それも残念だったかなぁと思いましたね。

でも、久々に深作アクションが観れて嬉しかった事もあり、これはこれで面白かった事には違いなく、深作監督ももっとこの路線で頑張っていただきたいものだと思いましたね。ショーケンを始め、“大人”の役者陣が結構頑張ってくれていたので、それも良かったと思いましたな。

因みに、笠原和夫が脚本を書いた、別の同題名の共産党をテーマにした『いつかギラギラする日』も、一度東映で映画化が進められ、頓挫した後、今度は角川映画で映画化されるはずだったのですが、それもダメで、一度スクリーンで観たかった映画なんですが、だれか気骨のあるプロデューサーか何かで、映画にして欲しいんですが、如何なものでしょうかねぇ)