先月、日本橋のトップジャパンで買った中古ビデオ・ソフトで『オクタゴン』を観る。

 

(これもチャック・ノリスの未公開映画ですな。先日観た『フォース・オブ・ワン』と同時に買ったこの作品だけど、映画自体も同じプロダクションで作られているし、スタッフの何人かも同じ人だしという事で、この事からも、これは2本連続して撮られた映画なんでしょうね。日本のメーカーも同じ所…パック・イン・ビデオ…だし、どちらもノリスの未公開作品だという事で、2作まとめて買わされたのではないかと思われるような節がありますな。

取り敢えず、前作の続編ではないけど、ノリスの役柄が前作と同じカラテの師範というのは共通してますな。彼に事件のきっかけを与えるのがリー・ヴァン・クリーフで、クリーフの役柄が本人いわく“殺し屋”との事…マジで?!…。例え本当に殺し屋だったとしても、そんな普通に「私は殺し屋をやってる」とか言うのかなぁと、その時点で怪しさ満点ですな。

で、問題の「オクタゴン」だけど、“テロリストを養成する為の忍者訓練所”という事らしいんだけど、その事はビデオのパッケージに書いてあっただけの事で、劇中誰一人としてその事はおろか、オクタゴンそのものも口にしないという、タイトル自体を確認する必要があるかのような、そんな扱いであるのには参りましたね。この映画自体がますます怪しさ満点ですな。

まぁ色々あって、クライマックスは、ノリス対忍者の達人・山下タダシの宿命の対決。『ザ・カラテ』の山下さん、こんな所にいらっしゃったんですね、という感じの戦いで、そのラスト25分が全然盛り上がらずで、それも残念でしたね。まぁノリスのクンフー・アクションが存分に堪能させて頂いたのは良かったですが…。でも映画的には拙かったんで、前作同様、もうひとつパッとしない出来でしたな。

ノリスもまだこの作品辺りはまだまだなので、やはり銃を持って戦場に行かないと力を発揮出来ないものかと思いましたですな)