2週間前の水曜ロードショーで放映していた『世にも不思議なアメージング・ストーリー』をエアチェックしていたビデオで観る。

 

(久々に観たテレビ放映ですな。『世にも不思議なアメージング・ストーリー』は、当時ビデオでもリリースされていたアメリカのテレビ・シリーズの一篇ですな。その内の1本が、エピソードを3本まとめて当時は劇場公開されてましたな。その後の「パート2」がビデオで観たきり、ずっとビデオでは観ずに終わっていたんですが、結構の数がリリースされていた模様で、さすがにアメリカの人気テレビ・シリーズですな。

今回放映された中で、4本中3本までがビデオ未収録というのが魅力で、それでテレビで観た訳なのですが、中でもクリント・イーストウッドが監督したエピソード…4本目…があるというのが最大の魅力で、大いに楽しみであった訳なのですな。

1本目は、ヒッチコックの『サイコ』をベースにしたパロディ的な感じの話で、ホラー・マニアのオタクぶりが楽しい一篇でしたな。監督名は不明です。

2本目は、何とトビー・フーパー監督作品で、宇宙のエイリアンたちの“地球美人コンテスト”に参加するという一篇で、主演がディック・ショーン…当時亡くなったらしいので、合掌ですな…とアル・ヤンコヴィッチで、脇に『バタリアン』のジェームズ・カレンや『悪魔のいけにえ』のジム・ウィードウが出ていたりして、ちょっとしたフーパー同窓会みたいな雰囲気で楽しかったですな。『バタリアン』は元々フーパーが監督する予定だったですからね。

3本目はジョー・ダンテ監督によるコミカルなモンスターもので、『グレムリン』を撮っているだけあり、この手のジャンルは得意ですな。ダンテ一家のディック・ミラーがいつものように脇役で出ていましたな。

そして本日のメイン・イベントがラストのイーストウッド作品ですな。日本タイトルは忘れたけど、原題は“ヴァネッサのいる庭”で、まるで19世紀を思わせる『ある日どこかで』のようなファンタジックなSF物語ですな。主人公がハービー・カイテルで、彼が妻をモデルにした絵が評判を呼び、ニューヨークで個展を開くまでに大絶賛なんですが、その直前に妻が馬車の事故で亡くなってしまい、その影響で彼は失意のどん底になり…という展開で、長いスランプの後、妻の幻影を見るようになり、その幻影をモデルにした絵がまた評判になり、見事大成功を収めるといった内容ですな。そのカイテルの人間ドラマも上手いんですが、何と言っても、妻に扮したソンドラ・ロックが美しく、出番は少ないながらもなかなかに魅力的で、とても良かったですな。

これを撮ったのは、イーストウッドと別れる前だったのかどうか、その事が気になってしまい、ソンドラとの甘い日々を思い出していた、あの頃だった訳なのですな。ソンドラと結ばれていれば、案外オシドリ夫婦で上手く行けたのではと、勝手に思ってしまうのですが、果たしてどうでしょうか。知らんけど…)