先日、日本橋のデイスクプラザで買った中古ビデオ・ソフトで『ゴキブリ刑事(でか)』を観る。
(以前、レンタルで観た映画で…その前に劇場でも観ている…今回は中古ビデオを買って観たのですが、やはり、当時の日本映画として観た場合、そのトンデモなさが優れていますな。誰もが観た感じ“日本版ダーティハリー”だと思う訳で、それには勿論、異論はない訳なのですが、それ以上に主人公のブッ飛んだキャラが凄いですな。
それはもう完全に渡哲也の寄る所に大ですな。まだテレビの「大都会」や「西部警察」が始まっていないのに、既にここでは“ひとり黒岩軍団”か“ひとり大門軍団”といったような暴れっぷりで、それがまた渡哲也にピッタリのキャラで、まさしくゴキブリ刑事ですな。これをあの石原プロが製作しているというのもまた、驚きかつ日本映画としては画期的で、邦画界の未来は明るいと思ったものですな。
ラスト・シーンがモロ、ダーティハリーな訳ですが、シリーズ2作目の『ザ・ゴキブリ』になると、ハリー度が増々過激になるのもまた素晴らしい事ですな。このシリーズが2本で終わったのが残念で、ハリー・キャラハンのように、5本ぐらい観たかったものですな)
