先日、ソフト21で買った中古テープ・ソフトで『シーバース  ─人喰い生物の島─』を観る。 

 

(デイヴィッド・クローネンバーグ監督の商業映画デビュー作ですな。ちゃんとホラー映画というのがこちらとしては嬉しいものでして、昔テレビで『人喰い生物の島』というタイトルで放映してましたな。

作風としては、クローネンバーグの次作『ラビッド』に繋がるゾンビもどきの映画で、当然ながら名作『生ける屍の夜』にも繋がるといってもイイ作品になってましたな。あと、一番近いと云えば、ドン・シーゲルの『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』にも似ていますな。まぁ、それほど他の引用作も出しての作品という事で、クローネンバーグとしても、それらにリスペクトしている部分もあったのではないかと思われますな。

それとクローネンバーグが得意としている、医学に関する箇所もあったりで、結局それも意味不明だった事を思うと、それもクローネンバーグらしい映画ですなぁといった感じですかな。

因みにこのビデオ、音声がステレオになっていて、オリジナルはモノラルなのに、どうしてだろうと思っていたんですが、この当時の東映ビデオのホラーものはほとんどがステレオ音声になっており、何故だか分からないけど、当時の東映ビデオの担当者に、ステレオ音声を好きな人がいたんだろうなぁと思いましたね。もっとも、それだけでステレオになる訳でもありませんが…)