昨日、梅田ナカイ楽器で買った中古ビデオ・ソフトで『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』を観る。 

 

(『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』は、何年か前にレンタル・ビデオで観て以来ですな。どちらかと言うと、シリーズの3作目の『ガメラ対ギャオス』は頻繁に観ていたけど、この2作目はあまり観ておらず、そういう意味では新鮮な感じで観れましたな。

まだアダルティな感覚のストーリーで、人間ドラマの部分がより強い訳ですが、大人になって観ると、その人間ドラマが面白い訳で、ここまで徹底して悪人が登場する怪獣映画も珍しいですな。

 

 

藤山浩二が一手に悪役を引き受ける訳ですが、後の東映の実録路線でも悪役で活躍する藤山浩二が、気持ちイイぐらいの悪役ぶりを発揮して、最後にはバルゴンを誘い出す為に用意したダイヤモンドまで強奪しようとするのには、まさにバルゴン以上の悪役ぶりで、その強引の私利私欲さは、さすがの藤山浩二ですと感服しますなぁ。

他にも、探検家仲間にわざと毒を盛って、目を見えなくしたりとか…そのシーンで被害者の「目が見えヘン、目が見えヘン」という関西弁のセリフが印象的ですなぁ…、仲間を皆殺しにしたりとか、問題の宝石を独り占めにしたりとか、それが原因でバルゴンが出現しているのにも関わらず、もう絶好調極りないぐらいで、人間ドラマ部分の本当の主役がこの藤山浩二ですな。

という訳で、怪獣バルゴンが霞んでしまう程の魅力を見せつけた、悪役・藤山浩二を見る映画だって感じで、そんなガメラ・シリーズの第2作でしたな)