天満のビデオプラザ・アルファでレンタルしたビデオで『バカ政・ホラ政・トッパ政』を観る。
(本年末に観た最後の映画ですな。一応、東映のヤクザ映画なんですが、いつものやつより一風変わってまして、毛色の変わった実録路線とでもいいましょうか、雰囲気はいつもとかなり違ってましたな。
まずキャストが変わってますな。菅原文太はいいとして、主役の3人組の残り2人が、中山仁にケーシー高峰だから、全くもって異色のキャスティングですな。中山仁といえば、我々の世代からすると、テレビの「サインはV」の鬼コーチ役で有名ですな。その他当時はドラマで2枚目の役が多かったですな。それとケーシー高峰は、劇中「グラッチェ!」とか言いそうなコメディアン…漫談家ですな…で、今回はそんなギャグも封印されてましたな。
そんな異色キャストで、どんな実録ものが展開されるのか、色々期待したものではありましたが、残念ながらシリアスともコメディともどっちつかずで、面白くなかったですな。まぁ、異色のキャストでちょっと違った実録ものをやろうと思ったのかも知れませんが、さすがにこの手の映画を得意としている中島貞夫監督でも無理だったようで、東映の実録路線のビデオ・リリースも、そろそろネタ切れかなと思ったものですな。
でもまぁ、この手の映画も嫌いではないので、タマに観る実録路線もいいですなぁ。因みに、主題歌が美空ひばりの「ある女の詩」で、ナレーターが諸口あきらで、端役でダウン・タウン・ブギウギ・バンドがゲスト出演という、どこまでも異色の映画でしたな)
