天満のビデオ・プラザ・アルファでレンタルしたビデオで『スイッチング・チャンネル』を観る。
(『スイッチング・チャンネル』は3度目のリメイクで、ブロードウェイの戯曲を元に、最初に映画化されたのが1931年というルイス・マイルストン監督の『犯罪都市』でしたな。2度目の映画化、つまり最初のリメイクが日本では長らくずっと未公開で、やっと1986年に公開されたハワード・ホークス監督の『ヒズ・ガール・フライデー』(40)がそうで、その後2度目のリメイクが1974年のビリー・ワイルダー監督の『フロント・ページ』ですな。ワタシは『フロント・ページ』しか観ておらず、故に『フロント・ページ』との比較で語ってしまうのですが、今回は今までの新聞記者業界ではなく、テレビ局を舞台にしてと、現代的にアレンジされているのが、新しい要素でしょうか。
主演はバート・レイノルズとキャスリーン・ターナーとクリストファー・リーヴという顔ぶれで、『フロント・ページ』のウォルター・マッソーがレイノルズで、ジャック・レモンがキャスリーン・ターナーになっており、男役を上手く女性に替えたところが、この映画の見せ場になっておりますな。基本的にはストーリーは同じで、あとテレビ局が舞台となっているのが新手のポイントで、今回も笑わせてくれましたな。
今迄の歴代の監督は、みんな巨匠ばかりなのが凄く、今回のテッド・コチェフ監督は、少し見劣りしてしまうとも思いましたが、以前撮った『おかしな泥棒/ディック&ジェーン』というコメディの傑作もあったので、割りとソツなくまとめられていて、コメディ映画としても及第点だったように思いますな。キャスリーン・ターナーがちょっと太り気味だったのが気になりましたが…)
その後、昨日買ったばかりのLDで『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』を観る。
(今回はスコープ・サイズのワイド版でリリースされましたな。そろそろ日本にもワイド版のブームがやってきたようで、まぁ嬉しい事は間違いないですな。特にこの映画のようなアクション満載の映画は、絶対にワイドの方が良く、今までよくもまぁ、スタンダード・トリミング版の狭い窮屈な画面で観ていたものだと、思ってしまう訳なのですが、おそらく映画を作った人たちもまた、そういう歯痒い思いをしていたんだと思うと、何とも嬉しい気持ちになってしまいますよね。そういう意味でも、この映画をスコープ・サイズで観る事が正しい訳で、これからもノートリ・ブームが続いてくれたらと切に思うばかりなのでした)

