近所のトーワブックスでレンタルしたビデオで『社葬』を観る。 

 

劇場では前年公開された映画ですが、レンタル・リリースされたのは最近で、邦画なのに割と早目にレンタルして観た映画ですな。で、これは東映の映画ですな。東映と云えばやくざ映画ですが、珍しくこれは普通の映画ですな。タイトルが『社葬』となっていますが、スタイルとしては完全にヤクザ映画、特に実録路線の映画って感じで、出演者は違っているけれども、例えば主人公の緒形拳は『仁義なき戦い』で云えば菅原文太の役どころで、江守徹はさしずめ松方弘樹って感じでしたな。ストーリーの方も、社長…親分…亡き後の跡目争いとか、派閥の争いとかいう風に、完全にヤクザの社会がサラリーマンの社会に置き換えられているという、まさにこれは現代やくざの世界ですな。

監督が舛田利雄という、名作『「無頼」より大幹部』を撮った人なので、完璧に確信犯って感じで、ヤクザ映画好きのファンからすると、これはこれで楽しめる映画でしたな。他に若山富三郎も出てたし。途中に出て来る緒形拳と十朱幸代のカラミのシーンが、無駄と思われるシーンだったようで、そこ以外は快調で面白かったですな。タマに観る日本映画でも、これだけの水準だったら良しとすべきでしょうな)